協定や条約名 | 採択年 | 対象国 | 義務 |
地球サミット | 1992年の国連環境開発会議 | 世界の国と機関から代表が参加 | 温暖化や森林破壊などの環境問題にどう対処するか |
京都議定書 | 1997年のCOP3 | 先進国のみ | 削減目標の達成が「義務化」 |
パリ協定 | 2015年のCOP21 | 途上国を含む世界各国 | 目標の提出(達成は義務ではない) |
1992年6月に開かれた地球サミット(国連環境開発会議)。世界の国と機関から代表が参加し、温暖化や森林破壊などの環境問題にどう対処するか話し合われました。
「気候変動枠組条約」、いわゆる地球温暖化防止条約がつくられました。
「京都議定書」とは、1997年に京都で開催されたCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)にて採択された、世界で初めての地球温暖化に対する国際条約です。
この条約では、参加している先進国全てに「温室効果ガスを2008~2012年の間に約5%(1990年比)削減すること」を求めました。結果、日本は削減に成功しましたが、途上国には削減を求めていないこの条約に不満を表し、次の第2約束期間である2013~2020年には参加しませんでした。
「パリ協定」とは、2015年にフランスのパリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で京都議定書の後継として採択された、地球温暖化に対する取り組みです。京都議定書との大きな違いは、削減を求められているのは先進国だけでなく、参加している途上国にも求められています。
しかし、京都議定書では削減目標の達成が「義務化」されていたのに対し、パリ協定では目標の達成は「義務化」されていないため、不完全な条約なのではないか、という声も上がっています。
両方とも、温室効果ガスの排出を抑えて、地球温暖化を食い止めようという趣旨は同じです。
そして、「地球サミット」「京都議定書」「パリ協定」は、それぞれ発展形で、より内容を詰めて行っています。
違いがあるとすれば、「京都議定書」は、「先進国のみ」の「義務」だったのに対して、「パリ協定」は、「途上国を含む世界各国」の「目標」になったことです。
「退化したんじゃないか」という意見もあると思いますが、パリ協定では、京都議定書に参加していなかった国々も参加したので、一律に義務にできなかったのです。この参加国が増えたところが、大きな進歩です。もっとも、京都議定書の時は、「先進国ばかりで、不公平ではないか」という意見もあったので、それを是正した格好にもなっています。
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