米国のSIGAテクノロジーズの製造する治療薬で、tecovirimatと呼ばれる抗ウイルス薬です。
米国と欧州で、天然痘治療薬として承認されています。
初めは、バイオテロ対策として、承認されました。
日本国内でも、M痘(サル痘)への投与が、例外的に認められました。
米国のチメリックスの開発した治療薬です。
米国で、天然痘治療薬として、承認されています。
天然痘ワクチンの一つは、デンマークのババリアン・ノルディックの製造するワクチンです。地域によって、製品名が異なります。
M痘(サル痘)を引き起こすウイルスに近いものの害の少ない、増殖力のない改変ワクシニアアンカラを利用したものです。
副反応としては、接種部位の腫れや痛み、頭痛、倦怠感などがあります。
米国のエマージェント・バイオソリューションズの製造するワクチンです。
古いワクチンです。
感染力のある、生きたワクシニアウイルスを使用しており、ヒトの体内で増殖します。
ワクチンを接種した人の接種部位に、未接種の人が接触するとM痘(サル痘)に感染することがあります。
副反応としては、接種部位の痛みや倦怠感の他に、心臓の炎症、失明、死亡などの重篤なものがあります。
免疫が低下している人や、特定の集団には、接種できません。
M痘(サル痘)の読み方は、「えむとう(さるとう)」です。
M痘(サル痘)の主な症状は、発熱、頭痛、発疹、膿などで、2〜4週間程度続きますが、自然に治ることが多いです。
M痘(サル痘)の潜伏期間は、7〜14日間ほどです。
発症から、1〜3日後には、顔面から発疹が広がり、水疱が、全身に広がります。
発症から、2〜4種間で、治癒します。
M痘(サル痘)は、コンゴ民主共和国などのアフリカ中央部と西部の僻地で発生している稀な感染症です。
M痘(サル痘)ウイルスは、リス、ネズミ(げっ歯類)、サルなどの動物から人に伝播します。
感染者の咳や痰、飛沫、体液、皮膚病変(発疹部位)に接触することで、濃厚接触者に直接感染します。
M痘(サル痘)の致死率は、1〜10%ほどです。
天然痘向けに開発された治療薬とワクチンが有効です。