筋電義手の仕組み総合案内所 |
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【筋電義手の仕組みとは】 |
筋電義手とは、脳から筋肉に送られる微弱な電流である筋電を義手に送り、義手を制御するものです。腕などを切断した時には、まだ、脳からの筋電は流れます。その筋電を義手に伝えれば、義手を思いのままに動かせます。切断した後、時間がたつと筋電が弱くなってしまうので、早期のリハビリが必要です。
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【筋電義手の仕組み】 |
- 筋肉は、脳から発せられる微弱な電気信号を認識し、神経から分泌されるアセチルコリンを受容体が受け止め、収縮します。
- 発生する電気信号は「表面筋電位」と呼ばれる微弱なもので、筋電義手を動かすスイッチとなります。
- 筋電義手の操作法は患者により異なるが、切断部位を動かす筋をスイッチとする場合が多い。例えば手首を切断した場合には、手首を内側に曲げる時の表面筋電位を「ものを掴む」、外側に曲げる時の表面筋電位を「ものを離す」というように、表面筋電位と義手の動きを関連付けます。
- 表面筋電位を感知して、一定の閾値を超えた時にスイッチをON・OFFさせて動かすのが筋電義手です。筋電義手に内蔵されたモーターを動かすことで、物を掴む・離すことができます。
- 近年では表面筋電位のON・OFFだけではなく、表面筋電位の波形から細かい動きのできる筋電義手も開発されています。
- 問題点としては、表面筋電位が微弱で検知が難しいこと、筋電義手の内蔵モータが重い、高価であることなどが挙げられます。
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【厳選リンク】 |
ウィキペディア |
筋電義手の記事。 |
【豆知識】 |
- 2005年、アメリカ合衆国テネシー州の男性、ジェシー・サリバンは架線工事中の感電事故で両腕を切断し、その後世界で初めて「バイオニック・アーム」を装着した男性となりました。
- 2006年には女性として初めてバイオニック・アームを装着したクローディア・ミッチェルが現れ、神経信号を検知し、触感も再現した義手の装着は現実のものとなりました。
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