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アカデミー賞の多様性
はじめに
米アカデミー賞の作品賞に多様性のあることが、「新ルール」となりました。
新しい条件は、2025年の第96回アカデミー賞以降の対象作品に適用される。2021年から2024年の間の作品も、アカデミー・インクルージョン基準要項の提出が必要になるという。
映画芸術科学アカデミーは今回、女性、人種・民族的マイノリティー、性的マイノリティー、障害者などを「under-represented groups(少数派グループ)」と規定。
次の4項目のうち少なくとも2項目で、少数派の人材起用や、少数派を反映することを、作品賞のノミネート要件とした。
- スクリーン上の表現とストーリー展開。特に、「主演、あるいは主要な助演の俳優に人種・民族的マイノリティーを起用すること」が定められた
- 製作陣のリーダー、部門ごとのリーダースタッフの構成
- 有給の見習い、インターンシップ、研修生
- 広報からマーケティング、流通に至る、顧客と関わる部門
「映画を作る側と、その映画を見る観客の側の双方で、世界の多様な人口構成を反映するためには、窓口を広げなくてはならない」と、アカデミーは説明している。
「アカデミーは、多様性を現実のものにするため、重要な役割を担うことを決意した。私たちのインクルージョン基準が、映画界を継続的かつ本質的に大きく変えるきっかけになると信じている」BBC NEWS
所見
- 「日本アカデミー賞」の「第43回の作品賞」は、「新聞記者」「キングダム」「翔んで埼玉」「閉鎖病棟」「蜜蜂と遠雷」でしたが、これに多様性は含まれるでしょうか。強いて言えば、「翔んで埼玉」に若干の多様性を感じますが……。
- 映画の世界はそれほどでもありませんが、日本のドラマには、随分と多様性が、出て来ているように感じます。凄く良いことだと思います。2004年放送の「たったひとつのたからもの」と言う、ダウン症を扱ったドラマの平均視聴率は、30.1%でした。それが、全てではないでしょうか。日本にも、多様性は、根付いているのです。卑下することはありません。
- 一方で、障害に関して、痛ましい事件が続いています。それも、映画やドラマの力で、改善できるのではないか。そう感じます。そして、一番大切なことは、みんなが、関心を持って、議論していくことではないでしょうか。それにより理解が深まり、多様性が現実のものになると思います。少し説教くさくなってしまいましたが、良い方向に向かっていると思います。
- ところで、米アカデミーが、「少数派グループ賞」と言うのを作らなかったのは、良かった。
- 「少数派グループ」に配慮する時の充実感を感じられると良いですね。
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