M痘(サル痘)の原因は、M痘(サル痘)ウイルスに感染することです。
実験動物のサルが感染していたことが、最初の発見契機であったため、M痘(サル痘)と呼ばれます。
リスやネズミ(げっ歯類)が、本来の保有動物です。
ウイルスを保有しているリス、ネズミ(げっ歯類)、サルなどの動物の血液や体液に触れることで、人に感染します。
リスやネズミ(げっ歯類)の肉(ブッシュミート)を加熱不十分な調理で食す場合も感染します。
初期の頃は、ペットを介して、人に感染しました。
最近は、感染者の咳や痰、飛沫、体液、皮膚病変(発疹部位)に接触することで、濃厚接触者に直接感染します。
特に、男性同士の性行為、性交渉で高確率で感染しているという報告もあります。
一方で、連続して、人から人への感染事例は、報告されていません。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)で、M痘(サル痘)の最初のヒトへの感染が報告されました。
それ以降、コンゴ盆地から西アフリカにかけての熱帯雨林地帯で、感染事例が、散発しました。
コンゴ民主共和国で、大規模発生がありました。
アフリカから米国に輸入されたげっ歯類のペットが、M痘(サル痘)に感染しており、ペットのプレーリードッグに感染が広がりました。そこから、飼い主など数十人に感染が拡大しました。
2018年までに、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、カメルーン、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、コートジボワール、リベリア、シエラレオネ、ガボン、南スーダンのアフリカ10カ国で、感染報告がありました。
M痘(サル痘)の読み方は、「えむとう(さるとう)」です。
M痘(サル痘)の主な症状は、発熱、頭痛、発疹、膿などで、2〜4週間程度続きますが、自然に治ることが多いです。
M痘(サル痘)の潜伏期間は、7〜14日間ほどです。
発症から、1〜3日後には、顔面から発疹が広がり、水疱が、全身に広がります。
発症から、2〜4種間で、治癒します。
M痘(サル痘)は、コンゴ民主共和国などのアフリカ中央部と西部の僻地で発生している稀な感染症です。
M痘(サル痘)ウイルスは、リス、ネズミ(げっ歯類)、サルなどの動物から人に伝播します。
感染者の咳や痰、飛沫、体液、皮膚病変(発疹部位)に接触することで、濃厚接触者に直接感染します。
M痘(サル痘)の致死率は、1〜10%ほどです。
天然痘向けに開発された治療薬とワクチンが有効です。