世界保健機関(WHO)によれば、これらのM痘(サル痘)の変異株・変異種は、症状に違いがあると言います。
具体的には、発祥地のアフリカでは、発熱やリンパ節の腫れの後、顔から全身に発疹が広がりました。
しかし、欧米では、発疹が、陰部のの周辺や口の中などの一部に留まることが多いようです。
WHOが、症状を分析したところ、以下のような症状がありました。
人から人への感染によって、M痘(サル痘)ウイルスの変異が進む可能性があります。
実際、2018年に英国やナイジェリアで検出されたウイルスから、約50カ所の変異が見つかったそうです。
しかし、M痘(サル痘)ウイルスは、「DNAウイルス」というタイプで、インフルエンザや新型コロナの「RNAウイルス」とは異なり、変異が起こりにくいとされています。そのため、変異は、年1〜2ヶ所と推定されています。
ただ、上記の50ヶ所の変異は、この推定の6〜12倍程度の多さなので、危惧されています。
M痘(サル痘)の読み方は、「えむとう(さるとう)」です。
M痘(サル痘)の主な症状は、発熱、頭痛、発疹、膿などで、2〜4週間程度続きますが、自然に治ることが多いです。
M痘(サル痘)の潜伏期間は、7〜14日間ほどです。
発症から、1〜3日後には、顔面から発疹が広がり、水疱が、全身に広がります。
発症から、2〜4種間で、治癒します。
M痘(サル痘)は、コンゴ民主共和国などのアフリカ中央部と西部の僻地で発生している稀な感染症です。
M痘(サル痘)ウイルスは、リス、ネズミ(げっ歯類)、サルなどの動物から人に伝播します。
感染者の咳や痰、飛沫、体液、皮膚病変(発疹部位)に接触することで、濃厚接触者に直接感染します。
M痘(サル痘)の致死率は、1〜10%ほどです。
天然痘向けに開発された治療薬とワクチンが有効です。