アップルは、2024年後半にも、iPhoneと他社製スマホの間で、電話番号を使ったメッセージのやり取りを容易にする仕組みを導入すると発表しました。世界的な標準化団体である「RCS」の標準仕様に準拠したメッセージング機能を導入します。RCSは、SMSやMMSの上位互換となるプロトコルで、動画や音声ファイルのやり取り、既読・未読の表示、グループチャットなど、さまざまな機能をサポートしています。
アップルは、2024年後半にも、iPhoneと他社製スマホの間で、電話番号を使ったメッセージのやり取りを容易にする仕組みを導入すると発表しました。
これまで、iPhoneと他社製スマホ間でメッセージのやり取りをするためには、SMSやMMSといったメッセージングプロトコルを使用する必要があります。しかし、これらのプロトコルは、文字数や画像サイズなどの制限があり、動画などのファイルのやり取りが難しいという課題がありました。
アップルは、この課題を解決するために、世界的な標準化団体である「RCS」の標準仕様に準拠したメッセージング機能を導入します。RCSは、SMSやMMSの上位互換となるプロトコルで、動画や音声ファイルのやり取り、既読・未読の表示、グループチャットなど、さまざまな機能をサポートしています。
アップルの今回の発表は、欧州の規制当局などからの批判を受け、囲い込みの方針を転換する一環とみられています。欧州連合(EU)は、2023年7月に、メッセージングアプリの相互運用性を高めるための規制案を発表しており、アップルもこれに対処する必要がありました。
アップルの今回の発表により、iPhoneユーザーは、他社製スマホユーザーとも、よりシームレスにメッセージのやり取りができるようになります。また、メッセージングアプリの市場競争も活発化することが期待されます。
具体的な機能としては、以下のようなものが挙げられます。
アップルは、2024年後半にiOS 16をリリースする予定で、この機能はiOS 16に搭載される予定です。
RCSとは、Rich Communication Servicesの略で、次世代メッセージングのための標準規格です。SMSやMMSに代わるプロトコルとして開発されており、より豊富な機能を備えています。
RCSメッセージング機能の具体的な内容は、以下のとおりです。
RCSでは、SMSやMMSの160文字という文字数制限がなくなり、最大2,000文字のテキストを送信することができます。また、画像や動画のサイズ制限もなくなり、高画質なメディアファイルを送受信することができます。
RCSでは、相手がメッセージを読んだかどうかを示す既読・未読の表示が可能になります。また、メッセージを送信した後、相手がメッセージを受信したかどうかを示す受信済みの表示も可能になります。
RCSでは、100人までのユーザーを参加可能なグループチャットが可能です。また、グループチャットでは、既読・未読の表示や、メッセージを特定のユーザーに送信するなどの機能も利用できます。
RCSでは、テキストメッセージに加えて、絵文字やステッカーの使用が可能です。また、位置情報の共有や、ビデオ通話などの機能も利用できます。
RCSでは、メッセージの送受信をエンドツーエンドの暗号化で保護することができます。これにより、第三者がメッセージを傍受したり、内容を読み取ったりすることを防ぐことができます。
アップルが2024年後半に導入するRCSメッセージング機能は、これらの機能をすべてサポートする予定です。これにより、iPhoneユーザーは、他社製スマホユーザーとも、よりシームレスにメッセージのやり取りができるようになります。
RCSを用いたメッセージングを行うには、まず、お使いのスマートフォンのメッセージアプリでRCSを有効にする必要があります。
メッセージアプリの設定画面で、RCSの項目を探してオンにします。
RCSを有効にしたら、相手もRCSを有効にしていれば、RCSを用いたメッセージングが可能になります。
RCSを用いたメッセージングを行うには、以下の手順で行います。
RCSを用いたメッセージングでは、SMSやMMSと比べて、以下のメリットがあります。
今後、RCSは世界的な標準規格として普及していくことが予想されており、RCSを用いたメッセージングは、より一般的なものになると考えられます。
RCS規格は、素晴らしい利点がありますが、電話番号宛に、DMを送ることができてしまうのでしょうか。
RCSを用いたメッセージングがより普及すれば、LINEなどには脅威ですね。