民間人宇宙旅行ビジネスについてまとめました。フライトスケジュール、参加条件などのコンテンツ、ニュース&短文解説、動画など。
中国の新型キャリアロケット「長征11号」プロジェクトの楊毅強総指揮はこのほど、「遅くとも2027年に、中国民間宇宙飛行の『春』が到来するだろう」と述べた。
具体的に宇宙旅行を考えた時、今は3つのモデルがある。1つ目は宇宙ステーションの訪問で、これは観光客の身体状況や心理的状態などに対する要求が非常に厳格だ。2つ目は米ヴァージン・ギャラクティック社の航空機「ホワイトナイト」を代表とする、宇宙船を連結した航空機で観光客を宇宙まで運ぶというモデルで、快適性と安全性の面でやや劣る。3つ目は現在最も技術的に成熟した、宇宙を回る軌道に乗らない弾道飛行による宇宙旅行で、多くの人が参加可能だ。
ビジネスモデルが充実するにつれ、2025年には弾道飛行による宇宙旅行が始まる見込みで、旅行代金は200万元から300万元になるとみられている。
2022年9月23日:人民網
1元は約20.4円ほどなので、4,000万円〜6,000万円ほどになります。
「宇宙のまちづくり」を掲げる十勝の大樹町では、宇宙産業を未来の基幹産業として育てるだけでなく、観光客の誘致にもつなげようという新たな動きが始まっています。
ことし9月7日、大樹町でロケット関連施設の着工式が行われました。新たな工事では、世界的な需要が高まる小型の人工衛星を打ち上げるための発射場が作られるほか、滑走路を現在の1000メートルからさらに300メートル延伸する計画です。新たな発射場では町内でロケット開発を行うベンチャー企業の新型ロケット「ZERO」の打ち上げも予定されています。
これら一連の施設は「宇宙港」と呼ばれ、民間向けとしてはアジアで初めてとなります。大樹町を宇宙開発の一大拠点とする構想が進んでいます。
2022年9月20日:NHK
今の空港のように、宇宙旅行の拠点が、日本にも数ヵ所くらいできるかも知れませんね。
宇宙を目指す民間人に対して、米航空宇宙局(NASA)からのメッセージがある。それは「ぜひ宇宙に来てほしい」というものだ。NASAは米国時間9月14日、「これまで以上に多くの人々に宇宙への門戸を広げるNASAの取り組みの一環として」、民間人宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう2つのミッションについて提案を募集すると発表した。ただし、これらの「多くの人々」には、おそらくかなりの財力が求められるだろう。
最大2週間に及ぶ可能性があるこのミッションは、2023年および2024年を実施目標としている。提案では、ISSへ乗組員を運ぶのに米国の商業宇宙船が使われることが前提になる。現時点ではSpaceXの「Crew Dragon」カプセルおよび「Falcon 9」ロケットがそれにあたる。さらにBoeingも、宇宙船「Starliner」の有人飛行に向けて準備を進めている段階だ。
ISSはこれまでも宇宙観光に訪れた民間人を受け入れた実績があるが、この4月にAxiom SpaceがSpaceXのCrew Dragonカプセルに乗ってISSに向かう「Axiom Mission 1(Ax-1)」ミッションを開始したことで、民間人宇宙飛行士ミッションの新時代が本格的に始まった。4月のミッションではNASAの元宇宙飛行士が船長を務め、料金を支払って宇宙へ向かった3人の旅行者をISSに導いた。この料金は1人あたり5500万ドル(現在のレートで約78億7000万円)だったと報じられている。
Axiomは第2回のプライベートミッション「Ax-2」についてもNASAと契約を済ませており、こちらの打ち上げは2023年に予定されている。
2022年9月15日:CNET
NASAも、民間人宇宙旅行の計画を立てているんですね。
宇宙飛行は、短い間であってもDNAの変異を引き起こし、心臓病やがんの発症のリスクを上昇させるという研究結果が8月31日、生物科学関連のジャーナルの「Communications Biology」に掲載された。この論文は、複数の民間宇宙旅行会社が、宇宙への旅をビジネスにしようとする動きに疑問を投げかけるものだ。
ニューヨークのマウントサイナイ医科大学の研究チームは、1998年から2001年にかけて宇宙飛行ミッションに参加した14人のNASAの宇宙飛行士の血液サンプルを調査した。
その結果、14人の宇宙飛行士全員の血液に、クローン性造血と呼ばれるDNAの変異があることが分かった。クローン性造血は、必ずしも疾患の存在を示すものではないが、血液がんや心血管疾患のリスクを上昇させ、より深刻なクローン性の不定性疾患(CHIP)に発展する可能性があるという。
ここ数年で、イーロン・マスクやジェフ・ベゾス、リチャード・ブランソンらは「億万長者の宇宙開発競争」を展開している。しかし、彼らの企業の宇宙飛行の時間は、数分程度という短いものだ。
2022年9月4日:Forbes
民間人宇宙旅行は、短い時間なので、それほど心配する必要はないようです。
太陽における爆発現象〝太陽フレア〟により生じた太陽嵐は地球に到達することで、人工衛星や電子機器を破壊したり発電所を操業停止させる大災害を引き起こすことがある。こうした現象は宇宙天気と呼ばれ、NICT(情報通信研究機構)では20年ほど前からフレアの発生予測につながる黒点の大きさの変化といった宇宙天気観測情報を発信している。だが、太陽嵐の到来を正確に予想する技術はまだ確立されておらず、宇宙の仕組みを知り、データを読み解く、宇宙版の天気予報士ともいえる専門能力が求められている。
宇宙ビジネスが本格化し、民間人による宇宙旅行が現実になる中で旅の安全にも関わる宇宙天気予報のニーズはこれから高まりそう。新たな仕事として注目されるかもしれない。
2022年8月28日:DIME
宇宙天気予報の研究も、割と進んでいます。
初めて民間人だけで国際宇宙ステーション(ISS)を訪問した一行が25日、宇宙船「クルードラゴン」で地球に帰還した。予定より1週間遅れの帰還だった。
今回の宇宙旅行は米新興企業アクシオムスペースが仲介し、ロケット便の予約や訓練の実施も同社が行った。
搭乗者は4人で、米航空宇宙局(NASA)の元宇宙飛行士でアクシオム従業員のマイケル・ロペスアレグリアさんが船長を務め、イスラエル人の実業家とカナダ人の投資家、米国人の不動産投資家の3人は代金を支払って搭乗した。
4人を乗せたクルードラゴンは時速およそ2万7000キロの速度で大気圏に突入し、外装の温度は約1900度にまで上昇。内部の乗客は熱シールドで守られ、室温はおよそ29.4度以下に保たれていた。
宇宙船がパラシュートを展開して米フロリダ州沖の大西洋に着水すると、着水地点付近で待機していた係員が回収して「ドラゴンの巣」と呼ばれる特製ボートに乗せ、最後の安全点検を済ませた後に搭乗者が下船した。
打ち上げが行われたのは今月8日。当初は10日間の予定だったが、予定が延長されて17日間になり、うち15日間はISSに滞在した。
4人はISSで科学研究を行ったり、児童や生徒たちとのビデオ会議イベントに参加するなどして過ごしていた。
参加者が支払った金額は不明。ISS旅行の代金についてアクシオムは過去に、10日間で1人当たり5500万ドル(約70億円)と説明していたが、今回の旅行代金については昨年の記者会見で「数千万ドル」と述べるにとどめていた。
今回の宇宙旅行はアクシオムとスペースX、NASAの緊密な連携を通じて実現した。
2022年4月26日:CNN
民間人だけとはいえ、元宇宙飛行士がいますから、安心できたでしょう。
衣料通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者の前沢友作さんらが搭乗したソユーズ宇宙船が2021年12月打ち上げられた。前沢さんは国際宇宙ステーション(ISS)に12日間滞在予定。宇宙飛行士の資格を持たない民間人の宇宙旅行時代の幕開け…といっても、費用は100億円とも。今のところ、億万長者だけがかなえられる夢。
前沢友作 : 1975年千葉県鎌ケ谷市生まれ。衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO創業者。ロシア宇宙船ソユーズに搭乗し、2021年12月8日打ち上げ、ISSに12日間滞在予定。日本の民間人として初の宇宙旅行。出発前、日本の民放ラジオに出演、搭乗費用について「100億円などと言われているが、まあそんな感じ」と話した。スペースX社が2023年実施を目指す月周回旅行の最初の乗客にも内定している。
平野陽三:1985年、愛媛県今治市生まれ。前沢さんのマネージャーとして同行し、2021年12月、日本人初の民間宇宙旅行者となる。
2021年12月10日:nippon.com
どうして、正確な金額を公表しないのでしょう?
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