高度400km付近は、地球大気がプラズマ状態の「電離圏」となっています。
地磁気嵐が起こると、電子密度が大きく変化する「電離圏嵐」となります。
太陽フレアによって、電離圏D領域の電子密度が増加すると、短波帯の電波を吸収する「デリンジャー現象」が、発生します。
高度100km付近の電離圏E領域で、電子密度の高い「スポラディックE層」が、現れることがあります。
これらの宇宙天気の地球への影響を知らせるのが、「宇宙天気予報」です。
高度約60km以上では、太陽からの紫外線によって、地球大気の一部が、プラスとマイナスの電気を帯びた粒子「プラズマ状態」になっています。
このプラズマの密度は、高度400km付近で最も高くなっていて、「電離圏」と呼ばれます。
この電離圏は、太陽フレアなどによる地磁気嵐によって、状態が変化します。
電離圏には、国際宇宙ステーションや人工衛星があって、地磁気嵐の影響で、障害などを起こすことがあります。
電離圏は、昼間、太陽のX線や紫外線によって、イオンや電子が作られて、電子密度が増えます。逆に、夜、イオンと電子が結びついて、電子密度が減少します。
地磁気嵐が起こると、電子密度が、大きく変化します。これを、「電離圏嵐」と呼びます。
電子密度が大きく増えるのを「ポジティブストーム」、大きく減るのを「ネガティブストーム」と呼びます。
電離圏嵐によって、通信障害、航空機の悪影響、測位の誤差などが発生することがあります。
太陽フレアによって、X線や紫外線が急増すると、電離圏D領域の電子密度が増加して、短波帯の電波を吸収してしまいます。これを「デリンジャー現象」と呼びます。
デリンジャー現象は、数分から数時間にわたるものがあります。
デリンジャー現象が発生すると、通信障害や航空機への悪影響が起こります。
高度100km付近の電離圏E領域では、急激に電子密度が高い層が現れることがあります。この層を「スポラディックE層」と呼びます。スポラディックは、「突発的・散発的」という意味です。
スポラディックE層が発達すると、VHF帯の電波が反射されて、放送局の混信が起こることがあります。
低緯度の電離圏では、日没後、局所的に電子密度の低い「プラズマバブル」という現象が起きることがあります。
太陽活動が活発な時は、日本上空にまで及ぶことがあります。
電子密度の変化が大きく、人工衛星の電波が乱れて、通信障害などを引き起こします。
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