MicrosoftやGoogleなどで、生成AIを検索エンジンに統合する動きがあります。その利点、デメリットと対策、最新ニュースを提供します。Microsoftの[ChatGPT+Bing]、Googleの[SGE]、一般的なメリット・デメリットなどにも言及。
生成AIを検索エンジンに統合することで、次のような利点が想定されます。
サイトの制作者などの情報提供者のメリットが少ないので、サイトの数自体が、減ってしまいそうです。
公式サイトが、重要視される傾向になるので、まとめサイトを中心に、一般のサイトが減る。
検索エンジンにAIが統合されることには、いくつかのデメリットが存在します。以下にいくつかの例を挙げます。
これらは一般的なデメリットのいくつかですが、実際の状況によっては異なるデメリットが存在する可能性もあります。
検索エンジンにAIが統合されることには、以下に示すようないくつかのメリットがあります。
これらはAIを統合した検索エンジンの一般的なメリットのいくつかです。AIの技術が進化するにつれて、より高度で便利な検索エンジンが提供される可能性があります。
米マイクロソフトは検索エンジン「Bing(ビング)」をオープンAIの対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」に導入する。オープンAIとの連携をさらに深め、グーグルに対抗する。
マイクロソフトが23日にシアトルで開いた開発者会議で明らかにしたもので、Bingは同日から有料サービス「ChatGPT Plus」の一部となる。通常版のChatGPTにも近く採用される予定。ChatGPTは2021年9月20日までのデータのみを用いて訓練されているが、Bingを搭載することで、顧客は最新の情報を得ることができるようになる。
マイクロソフトはAI生成情報の拡散を踏まえ、こうしたAIコンテンツに人間が作成したものではないと分かるよう電子透かしを入れることも明らかにした。また、同じツールを開発者も利用できるようにするとしている。
2023年5月24日:Bloomberg
米Google(グーグル)は2023年5月10日(米国時間)、同社の年次イベント「Google I/O」で検索エンジンに生成AI(人工知能)を組み込むと発表した。ユーザーが検索窓に質問文を入力すると、AIがそれに回答する文章を生成する。ユーザーはAIが生成した文章について追加で質問したり、文章とともにAIが表示するリンクをクリックしたりすることで、調べ物を進める。
生成AIを組み込んだ検索エンジンは「SGE(Search Generative Experience)」との名称で、数週間以内に米国で試験的にサービスを開始する。一般利用の開始は数カ月後を見込む。生成AIには「(最新の大規模言語モデルである)PaLM 2と(グーグルが2021年に発表した大規模言語モデルである)MUMを組み合わせて使用している」(グーグルの担当者)とする。
SGEに入力する最初の質問はユーザーが考える必要があるが、AIの回答について追加で質問する場合は、ユーザーが質問文を考えなくてもよい。AIが追加質問の候補も複数生成してくれるからだ。AIはユーザーとの質問のやり取り(コンテキスト)を記憶しているため、追加質問の場合は単語を省略しても意味は通じる。Google I/O 2023の基調講演に登壇したCathy Edwards(キャシー・エドワーズ)バイスプレジデントはSGEについて「検索をスマートかつシンプルにするものだ」と主張した。
生成AIとは別の部分でも、検索エンジンの機能強化を図る。例えば数週間内に、掲示板やQ&Aサイト、ソーシャルメディアなどに投稿されたユーザーの視点(perspective)が含まれる情報だけを検索結果として表示する「perspective」というタブを追加する。「画像」や「動画」などのタブに並んで表示されるもので、他人の経験が参考になるような情報をユーザーが検索した場合に、perspectiveタブが表示される。
また検索結果のランク付け方法も改善する。同社は2022年から、専門知識などが含まれるコンテンツを、クリックを誘発するために作成されたコンテンツよりも重視する仕組みを実装している。この仕組みを数カ月以内にアップデートし、ユーザーにとってより役立つ専門情報などが検索結果の上位に表示されるようにするとした。
2023年5月11日:XTECH
大きな利点がある一方、危惧される面もあります。
しかし、総じて、対策可能だと思われます。
検索エンジンの進化が、楽しみですね。
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