「脱炭素」を英語で書くと、「Decarbonization」となりますが、「炭素の排出をゼロにする」という意味になってしまいます。「脱炭素」は、あくまでも、排出を「実質ゼロ」にすることです。したがって、英語で書くことは、あまり推奨しません。どうしても、英語で書きたければ、「reduce carbon emissions」や「carbon emissions reduction」と書くと良いでしょう。「炭素の排出を減らす」という意味です。
日本語 | 英語 | 読み方 | 意味 |
脱炭素 | Decarbonization | ディカーボナイゼイション | 温暖化ガスの排出が実質ゼロ |
カーボンニュートラル | Carbon Neutral | カーボン・ニュートラル | 温暖化ガスの排出量と吸収量が均衡 |
脱炭素社会 | decarbonized society | ディカーボナイズド・ソサイエティ | 脱炭素が実現された社会 |
脱炭素化 | decarbonizing | ディカーボナイズィング | 企業、産業、国の炭素排出量を削減するプロセス |
カーボンニュートラル国 | carbon-neutral county | カーボン・ニュートラル・カントリー | 二酸化炭素の排出量と吸収量が均衡している国 |
ゼロカーボン | Zero carbon | ゼロ・カーボン | 炭素排出量がゼロの企業 |
ネット・ゼロ | Net zero | ネット・ゼロ | 第三者による検証や認証を受けていない、脱炭素の企業や国 |
カーボンプライシング | Carbon pricing | カーボン・プライシング | 二酸化炭素排出に対してコストを課すこと |
カーボンオフセット | Carbon offsetting | カーボン・オフセット | 排出した二酸化炭素の総量を、他の場所で二酸化炭素を吸収する活動に資金を提供し相殺すること |
カーボンネガティブ | Carbon negative | カーボン・ネガティブ | 経済活動によって、二酸化炭素の排出量よりも、より多く二酸化炭素を吸収する状態 |
炭素集約度 | Carbon intensity | カーボン・インテンシティ | 団体、個人、企業、国などの、売上高あたりの二酸化炭素排出量 |
「脱炭素」は、一言で言えば、「二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」ことです。
「実質ゼロ」というのが、キーポイントです。
それを実現した社会を「脱炭素社会」と言います。
「カーボンニュートラル」は、一言で言えば、「温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる」ことです。
つまり、「脱炭素」=「カーボンニュートラル」なのです!
両者とも、温室効果ガスの排出をゼロにはしません。あくまでも、排出はするけれども、それを吸収する手段を設けて、プラスマイナスゼロにするのです。
現段階の排出量とこれからの目標です。
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