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脱炭素エネルギーとは?種類一覧・特徴と課題(再生可能エネルギー)
脱炭素エネルギーの種類と特徴一覧
再生可能エネルギーには、以下のような種類と特徴があります。
種類 | 特徴 |
太陽光発電 | シリコン半導体に太陽光を当てて発電 |
風力発電 | ブレードに風が当たって回転 |
水力発電 | 高所から水を流して水車を回転 |
バイオマス発電 | バイオマス燃料を燃やして蒸気でタービンを回す |
地熱発電 | 地下のマグマの熱で蒸気を発生させてタービンを回す |
太陽熱利用 | 太陽の熱エネルギーを集めて給湯や冷暖房に利用 |
雪氷熱利用 | 雪や氷を保管して夏場に利用 |
温度差熱利用 | 地下水、河川水、下水などの水源を熱源 |
地中熱利用 | 200mほどの地下に溜まる熱を利用 |
脱炭素エネルギーの種類・特徴・課題
太陽光発電
特徴
- 家庭などにももっと普及すれば、コストが低下する。
- 太陽光が熱源なので、色々な場所に設置できる。
- 屋根や壁などのデッドスペースに設置できる。
- 送電設備のない場所でも、電源として使える。
- 非常用電源としても使用可能。
課題
風力発電
特徴
- 陸上でも洋上でも発電ができる。
- 風さえあれば、夜間でも発電可能。
- 大規模に運用すれば、低コストにできる。
- 電気エネルギーへの変換効率が良い。
課題
- 風がないと発電できない。
- 発電コストがまだまだ高い。
水力発電
特徴
- 天候や気候に左右されず、安定した発電が可能。
- 長期スパンで、発電が可能。
- 昔からあるので、技術やノウハウが蓄積されている。
課題
- 初期費用が高い。
- 投資の回収に時間がかかる。
- 環境への悪影響。
バイオマス発電
特徴
- 廃棄物を燃料にできるので、循環型社会を実現できる。
- 燃料の安定供給が可能。
- 二酸化炭素の排出を実質ゼロにできる。
課題
- 資源が広い地域に分散してしまっているので、収集や運搬、管理コストが高い。
地熱発電
特徴
- 発電に使う高温の蒸気や熱水を、暖房などに再利用可能。
- いつでも発電可能。
課題
- 温泉や公園などの施設と重なるので、地域の調整が必要。
- 導入コストが高い。
- 調査や開発が進まない。
太陽熱利用
特徴
- 熱源が、太陽熱なので、熱源が無料。
- システムが簡単なので、導入が手軽。
課題
- 初期導入コストが高い。
- 天候や日照時間に左右される。
雪氷熱利用
特徴
- 低温で適度の湿度を保つので、食品の保存に適している。
- 夏場の冷房のランニングコストが、とても安い。
課題
温度差熱利用
特徴
- 熱源が身近にあるので、都市でも利用できる。
- 温室栽培や融雪用熱源などにも利用可能。
課題
- 初期導入コストが高い。
- 都市では、地域との調整が難しい。
地中熱利用
特徴
- 天候・時期に左右されない。
- 熱を屋外に出さないので、ヒートアイランド現象を起こさない。
- 稼働時の騒音が、小さい。
課題
その他の脱炭素エネルギーのトピックス
水素エネルギー
特徴
- 使う時に二酸化炭素を排出しない。
- 水やバイオマスなど色々なものから作り出すことが可能。
- エネルギーを水素に変えて、保存することができる。
課題
- 燃料電池の耐久性・信頼性が低い。
- 製造・輸送・貯蔵にコストがかかる。
- 制度を整備する必要がある。
- 水素ステーションの整備などのインフラ問題。
アンモニア
特徴
アンモニアは常温常圧では無色透明の気体です。特有の強い刺激臭があって、毒性があるために「劇物」に指定されています。アンモニアの分子式は「NH3」で、水素(H)と窒素(N)で構成されています。
そんなアンモニアについて新しい用途として注目されているのが、エネルギー分野での活用です。
近年では、燃料としての利用も研究されはじめました。アンモニアは燃焼してもCO2を排出しない「カーボンフリー」の物質です。将来的には、アンモニアだけをエネルギー源とした発電を視野に入れた技術開発が進められていますが、石炭火力発電に混ぜて燃やす(混焼)ことでも、CO2の排出量を抑えることが可能です。
CCS(二酸化炭素地下貯蔵)
特徴
温室効果ガスの削減目標を達成するために、注目されているのが、CO2を回収し貯留する技術である「CCS」と、さらにそれを利用する「CCUS」です。
「CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)」とは、「二酸化炭素回収・貯留」技術と呼ばれます。発電所や化学工場などから排出されたCO2を、ほかの気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入する技術です。
「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」とは、分離・貯留したCO2を利用する技術です。
課題
- 分離・回収にコストがかかる。
- 十分なCO2を貯留できる地層を見つけるのが難しい。
国内市場規模の推移
2021年の脱炭素化の国内市場規模は、7,250億円を見込み、2030年には、23,430億円、さらに2050年には、39,850億円になると予測されています。
出典:日経BP
参考サイト
- EverGreen
- 資源エネルギー庁
姉妹サイト
脱炭素とは
脱炭素とカーボンニュートラルの違い
脱炭素の英語の略語
京都議定書とパリ協定の違い
脱炭素社会へのロードマップ
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