2023年11月28日から、日本薬剤師会が全国のおよそ150の薬局で、医師の処方箋なしで緊急避妊薬を試験的に販売する取り組みを開始しました。試験販売期間は2024年3月末まで。緊急避妊薬は、性交後できるだけ早く服用することが効果的です。性交後72時間以内であれば、80%程度の妊娠阻止率があります。72時間を過ぎても、120時間以内であれば、58%程度の妊娠阻止率があります。日本薬剤師会が実施している試験販売では、1錠2,000円で販売されています。
緊急避妊薬(Emergency Contraception、EC)とは、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐために服用する薬です。
緊急避妊薬には、主に次の2つの作用があります。
排卵を抑制することで、受精卵が形成される前に妊娠を防ぎます。受精卵が形成された場合でも、着床を阻害することで、妊娠を防ぎます。
緊急避妊薬は、性交後できるだけ早く服用することが効果的です。性交後72時間以内であれば、80%程度の妊娠阻止率があります。72時間を過ぎても、120時間以内であれば、58%程度の妊娠阻止率があります。
緊急避妊薬は、通常の避妊法の代わりにはなりません。あくまでも、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐための最後の手段として使用すべきものです。
緊急避妊薬は、厚生労働省の承認を受けて販売されている薬です。日本では、産婦人科や婦人科を受診して処方を受けることができます。また、一部の薬局では、医師の同意を得た上で、緊急避妊薬を販売しています。
緊急避妊薬の服用を検討している場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
緊急避妊薬の服用に伴う副作用としては、次のようなものがあります。
これらの副作用は、通常は数日以内に消失します。
2023年11月現在、緊急避妊薬は、以下の2つの方法で購入することができます。
緊急避妊薬は、産婦人科や婦人科を受診して、医師から処方を受けることができます。処方を受けるためには、診察料や薬代がかかります。
2019年より、産婦人科医又は厚生労働省が指定する研修を受講した医師が、初診からオンライン診療を行うことができるようになりました。オンライン診療では、医師とビデオ通話で診察を受け、処方を受けることができます。処方を受けるためには、診察料や薬代がかかります。
また、一部の薬局では、医師の同意を得た上で、緊急避妊薬を販売しています。ただし、販売している薬局は限られているため、事前に確認しておきましょう。
緊急避妊薬は、性交後できるだけ早く服用することが効果的です。性交後72時間以内であれば、80%程度の妊娠阻止率があります。72時間を過ぎても、120時間以内であれば、58%程度の妊娠阻止率があります。
2023年11月現在、緊急避妊薬は、薬局で買うことはできません。緊急避妊薬は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品に指定されています。そのため、薬局で緊急避妊薬を購入するには、医師の同意を得た処方箋の提示が必要となります。
しかし、2023年6月26日に、厚生労働省は、緊急避妊薬を薬局で販売する制度の導入に向けた検討を開始しました。この制度が導入されれば、緊急避妊薬は、医師の同意を得た上で、薬局で購入できるようになります。
制度の導入時期は未定ですが、2024年以降の導入が予想されています。
なお、緊急避妊薬は、通常の避妊法の代わりにはなりません。あくまでも、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐための最後の手段として使用すべきものです。
2023年11月28日から、日本薬剤師会が全国のおよそ150の薬局で、医師の処方箋なしで緊急避妊薬を試験的に販売する取り組みを開始しました。
この取り組みは、厚生労働省が2023年6月に発表した、緊急避妊薬を薬局で販売する制度の導入に向けた検討の一環として実施されます。
試験販売の対象となる薬局は、以下の条件を満たす薬局です。
試験販売期間は2024年3月末までで、期間中は、以下の項目について調査研究が行われます。
調査研究の結果を踏まえ、厚生労働省は、緊急避妊薬の薬局販売制度の導入について検討を進めていくことになります。
この取り組みは、緊急避妊薬の入手しやすさを向上させ、望まない妊娠の防止につなげることを目的としています。
試験販売の開始にあたり、日本薬剤師会の会長は「緊急避妊薬は、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐための最後の手段です。今回の試験販売を通じて、緊急避妊薬が適切に利用されるよう、薬剤師として貢献していきたい」と述べています。
2023年11月現在、緊急避妊薬を販売している薬局は、以下の条件を満たす薬局です。
これらの条件を満たす薬局は、全国で数百店舗程度と推定されています。
具体的な薬局名は、厚生労働省のホームページで確認することができます。また、各都道府県の薬剤師会や、薬局検索サイトでも確認することができます。
なお、緊急避妊薬の販売は、医師の同意を得た上で行う必要があります。そのため、薬局で緊急避妊薬を購入する際には、医師の同意を得た処方箋の提示が必要となります。
また、緊急避妊薬は、通常の避妊法の代わりにはなりません。あくまでも、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐための最後の手段として使用すべきものです。
2023年11月現在、緊急避妊薬の価格は、医療機関や薬局によって異なります。
医療機関で処方を受ける場合、診察料と薬代がかかります。診察料は、1,500円~3,000円程度、薬代は、1錠5,000円~10,000円程度が相場です。
オンライン診療で処方を受ける場合、診察料と薬代がかかります。診察料は、1,000円~2,000円程度、薬代は、1錠5,000円~10,000円程度が相場です。
薬局で購入する場合、薬代は、1錠5,000円~10,000円程度が相場です。
なお、2023年11月28日から日本薬剤師会が実施している試験販売では、1錠2,000円で販売されています。
緊急避妊薬は、通常の避妊法の代わりにはなりません。あくまでも、避妊に失敗した場合や、避妊をせずに性交した場合に、妊娠を防ぐための最後の手段として使用すべきものです。