量子コンピュータのメリットとデメリットに関して、極簡単にわかりやすく説明しました。量子コンピュータは、計算が速いのですが、誤りがあることがあります。
種類 | 演算単位 | 計算方法 | メリット | デメリット |
古典コンピュータ | 「0」または「1」のビット | すべての入力に対して全て計算 | チューリングマシンである | 入力数が増すと、計算コストと時間が、飛躍的に増大 |
量子コンピュータ | 「0+1」の量子ビット | 重ね合わせの状態を利用して一括計算 | 並列計算なので速い | 量子状態が壊れやすい 答えが確率的に出力されるため、複数回の計算が必要 |
4桁の暗証番号を解く場合に、古典コンピュータは、10の4乗回の計算が必要になります。
以下は、2進数の3桁の数字を求める時の総当たり計算の図です。
一方、量子コンピュータでは、「0+1」の重ね合わせの性質を利用して、「0000」から「9999」までの10,000通りの計算を同時に行うことで、瞬時に正解を導き出せます。
この図では、正解の「101」を導き出していますが、間違えて、他の答えを出す時もあります。
膨大な計算を速く行うことができるので、暗号の解読に最適と言われます。
仮に、解読した暗号が間違っていても、計算し直せば良いからです。
一方、普段、古典コンピュータが行っているような、間違いのあってはいけない計算に関しては、不向きと言わざるを得ません。
つまり、少々間違っていても、膨大な計算を速くしたい場合に重宝されるでしょう。
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