太陽光パネルの中古市場・買取価格相場・設置費用について解説しました。固定価格買取制度の終了により、太陽光発電事業者の収益性が低下する可能性があります。そのため、事業者は、既存の太陽光発電設備を売却して、収益を確保しようとするケースが増えています。太陽光パネルの中古市場は、こうした背景から、今後も拡大していくと考えられます。
太陽光パネルの中古市場は、近年、拡大傾向にあります。その背景には、以下のようなものが挙げられます。
太陽光発電は、近年、急速に普及しています。2022年末の時点で、日本国内の太陽光発電設備の設置容量は、約75GWに達しています。
固定価格買取制度は、太陽光発電設備の売電価格を一定期間、固定する制度です。この制度は、2012年に始まり、2020年から段階的に終了しています。
固定価格買取制度の終了により、太陽光発電事業者の収益性が低下する可能性があります。そのため、事業者は、既存の太陽光発電設備を売却して、収益を確保しようとするケースが増えています。
太陽光パネルの中古市場は、こうした背景から、今後も拡大していくと考えられます。
太陽光パネルの中古市場は、大きく分けて、以下の2つのタイプに分けられます。
個人から個人への売買は、インターネットオークションやフリマアプリなどで行われています。業者による売買は、太陽光パネルの専門業者や、太陽光発電設備の施工業者などが行っています。
太陽光パネルの中古を購入する際には、以下の点に注意が必要です。
発電効率は、太陽光パネルの性能を表す指標です。使用年数が長いほど、発電効率は低下します。また、メーカーや販売店の保証が残っているかどうかも確認しておきましょう。
太陽光パネルの中古を購入することで、初期費用を抑えることができます。しかし、発電効率や使用年数をしっかりと確認して、購入するようにしましょう。
太陽光パネルの中古買取価格相場は、以下のとおりです。
発電効率 | 使用年数 | 買取価格相場(1枚あたり) |
20%以上 | 10年未満 | 2万円~3万円 |
15~20% | 10年未満 | 1万5000円~2万円 |
10~15% | 10年未満 | 1万円~1万5000円 |
5~10% | 10年未満 | 5000円~1万円 |
上記の価格は、あくまでも目安であり、実際の買取価格は、以下の要因によって変動します。
特に、メーカーや品質は、買取価格に大きく影響します。また、保証が残っているかどうかも、買取価格を高くするポイントです。
また、設置場所によっても、買取価格は変動します。例えば、日当たりの良い場所に設置されている太陽光パネルは、買取価格が高くなる傾向にあります。
太陽光パネルを中古で売却する際には、複数の業者に査定を依頼して、一番高い価格で買い取ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
中古太陽光パネルの設置費用は、以下の要素によって変動します。
太陽光パネルの容量が大きいほど、設置費用は高くなります。また、施工業者によっても、設置費用は異なります。一般的に、大手施工業者よりも、地元の施工業者の方が、安い傾向にあります。
設置場所によっても、設置費用は変動します。例えば、屋根の形状が複雑な場合や、アクセスが悪い場所の場合は、設置費用が高くなる傾向にあります。
中古太陽光パネルの設置費用の相場は、以下のとおりです。
太陽光パネルの容量 | 設置費用の相場(1kWあたり) |
3kW | 30万円~40万円 |
5kW | 50万円~60万円 |
10kW | 100万円~120万円 |
上記の価格は、あくまでも目安であり、実際の設置費用は、上記の要素によって変動します。
中古太陽光パネルを設置する際には、複数の業者に見積もりを取ってから、一番安い業者を選ぶようにしましょう。
また、中古太陽光パネルの設置は、専門業者に依頼するのがおすすめです。自分で設置しようとすると、不備や事故の原因になる可能性があります。
太陽光パネルの中古市場は、エコなので、これからも、伸びていくでしょう。
それとともに、耐用年数の長い太陽光パネルも開発されていくので、中古品の質も上がっていくでしょう。
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