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国内外の核融合の国家プロジェクトと開発企業の株式銘柄を買うには?

はじめに

国内外の核融合の国家プロジェクトと開発企業の株式銘柄を買うには?についてまとめました。京都フュージョニアリングは、トカマク型核融合炉の開発で世界をリードするITERの技術をベースに開発を進めています。一方、EX-Fusionは、ストリーマー型核融合炉という新たな方式の開発に取り組んでいます。京都フュージョニアリングは、東証マザーズに上場しています。EX-Fusionは、未上場です。

目次

  1. 世界の核融合の開発企業
  2. ITER(イーター)とは
  3. 京都フュージョニアリングとEX-Fusion
  4. まとめ
  5. 姉妹サイト

世界の核融合の開発企業

世界の核融合の開発企業は、大きく分けて以下の2つに分けられます。

国家プロジェクト

核融合は、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点から、世界各国が取り組んでいる重要な技術です。そのため、多くの国で国家プロジェクトとして核融合の研究開発が進められています。

代表的な国家プロジェクトとしては、以下のようなものが挙げられます。

民間企業

近年、核融合の民間開発にも注目が集まっています。民間企業は、国家プロジェクトに比べて開発スピードを重視しており、より早期の商業化を目指しています。

代表的な民間企業としては、以下のようなものが挙げられます。

また、日本でも、京都フュージョニアリングやEX-Fusionなどの民間企業が、核融合の開発に取り組んでいます。

このように、世界各国で核融合の開発が加速しており、実現に向けた取り組みが進んでいます。

ITER(イーター)とは

ITER(イーター)

ITER(イーター)とは、国際熱核融合実験炉(International Thermonuclear Experimental Reactor)の略称で、欧州、日本、中国、ロシア、米国、韓国の6カ国が共同で建設・運営する核融合実験炉です。

ITERは、太陽や恒星がエネルギーを生成している核融合反応を、地上で実現することを目的としています。核融合反応とは、原子核同士が衝突して融合し、より重い原子核になる反応です。この反応では、原子核同士の結合エネルギーが放出されるため、大量のエネルギーを生成することができます。

ITERは、ドーナツ型の真空容器(トカマク)の中で、水素とヘリウムの原子核を高温で加熱し、プラズマ状態にして融合反応を起こします。プラズマとは、電気的に中性で、非常に高温でイオン化している気体です。ITERでは、超伝導コイルによって発生する強力な磁場を用いて、プラズマを閉じ込め、核融合反応を安定的に起こすことを目指しています。

ITERの建設は、2007年にフランスのサン=ポール=レ=デュランスで始まり、2025年の初プラズマ注入を目指して進められています。

ITERの成功は、核融合エネルギーの実用化に向けた大きな一歩となります。核融合エネルギーは、化石燃料に依存しないクリーンなエネルギー源として、地球温暖化対策やエネルギー安全保障に大きく貢献することが期待されています。

京都フュージョニアリングとEX-Fusion

京都フュージョニアリングとEX-Fusionは、どちらも日本の民間企業で、核融合炉の開発に取り組んでいます。

京都フュージョニアリング

京都フュージョニアリングは、2018年に設立されたスタートアップ企業です。代表取締役社長は、京都大学の河村哲也教授です。

京都フュージョニアリングは、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでいます。トカマク型核融合炉は、最も研究が進んでいる核融合炉の方式です。

京都フュージョニアリングの特徴は、以下のとおりです。

京都フュージョニアリングは、2023年に、実験炉「JMS-JT-60SA」の運転を開始しました。JMS-JT-60SAは、世界最大級の民間企業が開発した核融合実験炉です。

EX-Fusion

EX-Fusionは、2019年に設立されたスタートアップ企業です。代表取締役社長は、東京大学の中村泰信教授です。

EX-Fusionは、ストリーマー型核融合炉の開発に取り組んでいます。ストリーマー型核融合炉は、トカマク型核融合炉に比べて、プラズマを閉じ込めるための磁場強度が小さいという特徴があります。

EX-Fusionの特徴は、以下のとおりです。

EX-Fusionは、2024年に、実験炉「X-FEL」の運転を開始する予定です。X-FELは、世界初のストリーマー型核融合実験炉です。

両社の比較

京都フュージョニアリングとEX-Fusionは、どちらも核融合炉の開発に取り組んでいる民間企業ですが、以下の点が異なります。

項目京都フュージョニアリングEX-Fusion
炉型トカマク型ストリーマー型
超伝導コイルの材料YBCOニオブ・チタン合金
磁場強度ITERの約3倍トカマク型核融合炉の約1/10
プラズマの閉じ込め方法磁場閉じ込め磁場閉じ込め + らせん状の磁場構造
実験炉の運転開始時期2023年2024年

京都フュージョニアリングは、トカマク型核融合炉の開発で世界をリードするITERの技術をベースに開発を進めています。一方、EX-Fusionは、ストリーマー型核融合炉という新たな方式の開発に取り組んでいます。

どちらの方式が実用化に至るかは、まだ不透明ですが、両社が核融合エネルギーの実現に向けて、技術開発を進めていることは、大きな一歩と言えるでしょう。

核融合に関する企業のうち、株を購入できる銘柄はいくつかあります。

日本の企業
海外の企業

京都フュージョニアリングとEX-Fusionは、どちらも日本の民間企業で、核融合炉の開発に取り組んでいます。京都フュージョニアリングは、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでおり、東証マザーズに上場しています。EX-Fusionは、ストリーマー型核融合炉の開発に取り組んでおり、未上場です。

東芝、三菱重工業、日揮は、いずれも日本の大手総合電機メーカーや重工業メーカーで、核融合関連の技術開発に取り組んでいます。東芝は、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでおり、東証1部に上場しています。三菱重工業は、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでおり、東証1部に上場しています。日揮は、核融合炉の建設・運転に取り組んでおり、東証1部に上場しています。

Commonwealth Fusion Systems、TAE Technologies、Tokamak Energy、General Fusionは、いずれも海外の民間企業で、核融合炉の開発に取り組んでいます。Commonwealth Fusion Systemsは、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでおり、米国で上場しています。TAE Technologiesは、ストリーマー型核融合炉の開発に取り組んでおり、米国で上場しています。Tokamak Energyは、トカマク型核融合炉の開発に取り組んでおり、英国で上場しています。General Fusionは、圧縮型核融合炉の開発に取り組んでおり、カナダで上場しています。

これらの企業は、いずれも核融合エネルギーの実用化に向けた研究開発を進めており、今後の成長が期待されています。ただし、核融合エネルギーの実用化には、まだ多くの課題が残されており、株価の変動も大きいため、投資の際には十分な注意が必要です。

まとめ

各企業は、魅力的な商品=核融合発電が、完成すれば、莫大な利益を得るでしょう。

他にも、スタートアップ企業は多くあるので、盛り上がっていきそうですね。

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