Web3.0を一言で言うと、「ユーザー同士が、データを共有・管理するネットワーク」のことです。
正確には、「ブロックチェーン技術によって実現する分散型ネットワーク」のことです。
「Web1.0」は、ユーザーが、サーバーにある読み取り専用ページを閲覧するのが限度でした。データの作成は、主にサーバーの管理者の権限でした。
【分類】:一方向性
【年代】:1990年〜2004年
【例】:Yahoo!、Google、MSN、企業・団体のホームページ
「Web2.0」は、ユーザーは、サーバーとデータを送受信することができます。また、サーバーを介して、他のユーザーとデータのやり取りができます。ユーザーが、データを作成・発信することができるようになりました。
【分類】:双方向性、データ独占
【年代】:2005年〜2020年
【例】:YouTube、Twitter、Facebook、LINE、Instagram
「Web3.0」は、ユーザー同士の端末がネットワークに直接つながって、データを共有・管理します。これが、分散型ネットワークです。
【分類】:分散管理、P2P
【年代】:2021年〜
【例】:仮想通貨、NFT、DAO、DeFi、GamiFi
ブロックチェーン技術を一言で言うと、「ユーザー同士が、ネットワークで直接つながって、データを共有・分散管理する」ことです。
複数のユーザーが、ネットワークで直接つながって、データを「ブロック」単位で記録する際に、データの履歴情報を「チェーン」のように連結して、保存して管理します。
英金融大手のHSBCは3月、ゲーム企業の米サンドボックスとの連携を発表した。目的の一つがサンドボックスが提供するメタバース(仮想空間)での「土地」の購入だ。サンドボックス内では、2021年に米投資ファンドが430万ドル(当時のレートで約4億9000万円)で土地を購入するなど4万件近い取引が行われた。
日本経済新聞
大手企業も、どんどん参入して来ています。
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの共同創設者でWeb3を提唱したギャビン・ウッドは政府や特定の企業に依存しない新たなネットの必要性を説いた。強大になりすぎた影響力を脱して「個」の力を強めるWeb3の思想に、IT技術者たちはネットの理想郷を見る。
1月には米グーグル傘下のユーチューブでゲーム部門を率いるライアン・ワイアットが仮想通貨関連の米ポリゴンに移籍を表明し、メタの幹部だったシェリス・トーレスも同米サークルに移った。
2000年代にSNS(交流サイト)など双方向ネットのWeb2へ移行し、GAFAが主役の座につく中でも、一世を風靡した米マイクロソフトの「ウィンドウズ」は生き残った。東京大学大学院教授の茂木源人は「ブロックチェーンは平準化や脱中央集権につながる思想を持つが、すべてが置き換わるとは考えにくい。GAFAと共存していく形になっていくのでは」と予想している。
日本経済新聞
新たな時代の幕開けに直面している感じがします。
web3という言葉がにぎやかだ。多くの人は仮想通貨に関連した新しいインターネットサービスを連想するだろう。それはトークンエコノミーと言われるものでドル、円という法定通貨ではなく、トークンがサービスへの支払手段として利用され、独自の経済圏を形成すると言うものだ。
ここでトークンとはビットコインを代表とする仮想通貨と理解してよい。デジタルで提供されるサービスに応じて、数々の仮想通貨が誕生している。そのトークンエコノミーで起きている現象はゲームをすれば仮想通貨が手に入るとか、仮想通貨でデジタルグッズが購入できるとか、コミュニティー内の支払いを簡単にできるとかなど、百花繚乱(りょうらん)だ。
技術として以下が特徴となる。
- サイバー攻撃に堅固な自律分散化されたシステム。
- 中央サーバーを必要としないピアツーピア(P2P)と呼ばれるユーザー端末間のみの秘密通信方式。
- イーサリアムというコンセンサスエンジン(合意記録実行機)の利用。
- スマートコントラクトと呼ばれるアプリケーション開発環境の提供。
以上をそろえたものがWeb3であり、それはプライバシーが守られた安全な「ソーシャルオペレーティングシステム」である。
web3の原点は地球上の情報処理を分散したコンピューターを統合制御するシステムで実行するという壮大な計画にある。彼が作ろうとしているのは世界中で任意の開発者、プログラマーが匿名で参加できる「単一状態を保持した、分散ワールドコンピューター」だ。
日本経済新聞
とにかくみんなで作る。それが、web3の特徴です。
高校の部活じゃなくて、大学のサークルみたいなものでしょうか。
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