マージとは、イーサリアム(ETH)の大型アップグレードの名称です。
マージとは、辞書では、「コンピューターで、複数のファイルを併合して、一つのファイルを作成すること。併合」という意味があります。
マージの内容は、現行の「メインネット」と今後の「ビーコンチェーン」が、統合されます。
そして、イーサリアムのコンセンサス・アルゴリズムが、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)から、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行します。
現在、マージは、2022年9月10日〜20日に行われると言われています。
ちなみに、イーサリアム財団が、アナウンスしています。
まず、現行、イーサリアムは、メインネットのマイニング報酬:13,000ETHと、ビーコンチェーンのステーキング報酬:1,600ETHの合計:14,600ETHが、1日あたりに新規発行されています。
これは、インフレ率4.13%になります。
マージ後は、マイニング報酬:0ETHで、ステーキング報酬:1,600ETHのみになります。
これにより、インフレ率は、0.49%になります。
結果、新規発行は、90%減少します。
これによって、希少価値が、ぐんと増します。
イーサリアムのステーキングネットワークには、1,338万ETHがロックされていて、マージから半年から1年後の「上海」アップグレードまで、引き出せません。つまり、新規発行されるステーキング報酬:1,600ETHが、ロックされて、引き出せなくなります。
これが、需給に影響を及ぼすと言われています。
ブロックチェーンにおけるコンセンサス・アルゴリズムは、「誰が、トランザクションの記録及び承認をするか」ということに尽きます。
現行のPoWは、「一番最初に仕事(work)を終えた人が、台帳に記録されて報酬を受け取る」というルールです。だから、より高性能なコンピューターを用意する必要があるのです。
そのコンピューターの消費エネルギーが、環境負荷が大きいとされているのです。
新しいPoSは、「トランザクションを記録及び検証する人は、一定のコインを預けた人の中から、ランダムに決定される」というルールです。
つまり、より多くのコインを預ければ、選ばれる可能性が高まるのです。
宝くじと同じようなシステムです。
この預ける行為は、ステーキングと呼ばれて、報酬を受けることができます。
PoSには、以下のようなメリットがあります。
つまり、PoSに移行することで、環境問題をクリアして、希少価値が高まります。
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