うるう秒とは?廃止するとどうなる?2つのズレの解消方法を解説しました。うるう秒を廃止した場合、2035年頃には原子時計の時間と天文時のズレが1秒を超えると予想されています。このズレは、今後も徐々に大きくなっていくため、二十四節気や朔弦望などの天文現象の予測には注意が必要になると考えられます。
うるう秒とは、協定世界時(UTC)において、世界時のUT1との差を調整するために追加もしくは削除される秒です。
地球の自転は、周期的に遅くなっています。そのため、原子時計の時間と天文時(地球の自転に基づく時刻)とのズレは、そのまま放置しておくと徐々に大きくなります。
うるう秒は、このズレを調整する方法として、1972年から採用されています。
うるう秒は、原子時計の時間と天文時とのズレがプラスマイナス0.9秒の範囲に入るように、挿入もしくは削除されます。
うるう秒は、1972年から2022年までに計27回挿入されています。
2023年以降、うるう秒は廃止される予定です。
うるう秒廃止の理由は、以下の2つが挙げられます。
うるう秒廃止後のズレの解消方法としては、以下の2つの方法が考えられます。
具体的な方法は、2035年までに決定される予定です。
うるう秒を廃止すると、以下の2つのことが起こります。
地球の自転は、周期的に遅くなっています。そのため、原子時計の時間と天文時とのズレは、そのまま放置しておくと徐々に大きくなります。
うるう秒を廃止すると、このズレを調整する方法がなくなるため、ズレは徐々に大きくなっていくことになります。
二十四節気や朔弦望などの天文現象は、地球の自転に基づいて定義されています。そのため、原子時計の時間と天文時のズレが大きくなることで、これらの天文現象の予測が難しくなる可能性があります。
具体的には、うるう秒を廃止した場合、2035年頃には原子時計の時間と天文時のズレが1秒を超えると予想されています。このズレは、今後も徐々に大きくなっていくため、二十四節気や朔弦望などの天文現象の予測には注意が必要になると考えられます。
なお、うるう秒の廃止は、2023年以降もしばらくの間、うるう秒が挿入される予定です。そのため、原子時計の時間と天文時のズレが大きくなってしまうのは、2035年以降になると考えられます。
うるう秒の廃止は、IT業界などから懸念の声も上がっていますが、長期的な観点から見ると、原子時計の時間と天文時のズレを調整する方法として、うるう秒を廃止する方が望ましいと考えられています。
うるう秒を廃止した後のズレの解消方法としては、以下の2つの方法が考えられます。
うるう秒を廃止しても、原子時計の時間と天文時のズレを完全になくすことは不可能です。そのため、このズレを最大1分まで増やす、つまりは「うるう分」を追加する方法が考えられます。
うるう分の追加は、うるう秒の挿入よりも大きなズレを調整できるため、うるう秒の廃止による影響の軽減につながります。
天文時を原子時計に合わせる方法も考えられます。この方法では、天文時を原子時計の時間に合わせて、地球の自転を遅くすることになります。
天文時を原子時計に合わせるには、人工的に地球の自転を遅くする必要があるため、技術的な課題があります。しかし、うるう秒を廃止した後のズレを完全になくすためには、この方法が唯一の方法と考えられています。
現時点では、どちらの方法が採用されるかは決まっていません。しかし、うるう秒を廃止した後のズレを解消するためには、いずれかの方法が採用されると考えられます。
具体的には、2035年までに、うるう秒の廃止による影響や、うるう分を追加した場合の影響などを検討し、いずれかの方法を決定する予定です。
結局は、ズレを解消する必要があるので、今のままでも良いのかなとも思いますが。
今まで、できていたわけですし、技術も向上しますし。
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