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【2024年】最新!がん分子標的薬とは?(イレッサ、治療費の一例、一覧、仕組み、副作用)

はじめに

がんの治療薬には、「抗がん剤(細胞障害性抗がん薬)」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」の3種類があります。

このうち、「分子標的薬」は、がん遺伝子によって算出されるタンパク質などを標的として、その働きを抑えたり、がん周囲の環境を整える因子を標的にして、がん細胞が増殖しにくい環境を整える薬です。

近年、開発が盛んで、国内でも承認される薬剤が増えて来ています。

分子標的薬の治療費の一例

ここでは、イレッサを例に、分子標的薬の治療費について説明します。

成人には、イレッサ(ゲフィチニブ)250mgを1日1回、経口投与します。

イレッサの薬価は、4395.6円/錠なので、年間160万円ほどです。

分子標的薬の一覧(肺がんの例)

分子標的薬は、遺伝子変異や融合遺伝子のある非小細胞肺がんに対して使用されます。変異部分を阻害することで、がん細胞の増殖を効率的に抑えます。

一般名 商品名 分類
先発医薬品 後発医薬品
分子標的薬 ベバシズマブ アバスチン 血管新生阻害薬
ラムシルマブ サイラムザ
ネシツムマブ ポートラーザ 抗EGFR抗体
ゲフィチニブ イレッサ ゲフィチニブ「DSEP」「JG」「NK」「サワイ」「サンド」「日医工」「ヤクルト」 EGFR阻害薬
エルロチニブ タルセバ
アファチニブ ジオトリフ
オシメルチニブ タグリッソ
ダコミチニブ ビジンプロ
クリゾチニブ ザーコリ ROS1/ALK阻害薬
アレクチニブ アレセンサ ALK阻害薬
セリチニブ ジカディア
ロルラチニブ ローブレナ
ダブラフェニブ タフィンラー BRAF阻害薬
トラメチニブ メキニスト MEK阻害薬
エヌトレクチニブ ロズリートレク ROS1/TRK阻害薬
出典:日本肺癌学会

分子標的薬の適応例

分子標的薬の適応例
出典:愛知県

分子標的薬の副作用

ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、ダコミチニブ、オシメルチニブといったEGFR阻害薬では、かゆみを伴うにきび、肌の乾燥、爪や鼻粘膜の炎症、口内炎、下痢、肝臓の機能の低下などの副作用がみられることがあります。

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