肝細胞がんは、肝臓の細胞ががん化して悪性腫瘍になったものです。
肝細胞がんの治療は、肝切除、ラジオ焼灼法、肝動脈化学塞栓療法が中心ですが、遠隔転移がある場合には、「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害薬」を選択します。
「分子標的薬」には、ネクサバール(ソラフェニブ)、スチバーガ(レゴラフェニブ)、レンビマ(レンバチニブ)、サイラムザ(ラムシルマブ)があります。
「免疫チェックポイント阻害薬」には、テセントリク(アテゾリズマブ)があります。
一般名 | 商品名 | 分類 | 効能または効果 | ||
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先発医薬品 | 後発医薬品 | ||||
分子標的薬 | ソラフェニブ | ネクサバール | キナーゼ阻害剤 | 切除不能な肝細胞癌 | |
レゴラフェニブ | スチバーガ | がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌 | |||
レンバチニブ | レンビマ | 抗悪性腫瘍剤 | 切除不能な肝細胞癌 | ||
ラムシルマブ | サイラムザ | ヒト型抗VEGFR-2モノクローナル抗体 | がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌 |
1回400mgを1日2回経口投与します。
ネクサバールの薬価は、4763.7円/200mgなので、年間696万円ほどです。
1回8mg/kg(体重)を、2週間に1回点滴静注します。
ライラムザの薬価は、76,659円/100mgなので、体重60kgの場合、年間959万円ほどです。
がん細胞には、リンパ球などの免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みがあります。そこで、免疫チェックポイント阻害薬は、その仕組みを解除して、免疫細胞の攻撃を有効にします。
一般名 | 商品名 | 分類 | 年間治療費 | 効能または効果 | ||
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先発医薬品 | 後発医薬品 | |||||
免疫チェックポイント阻害薬 | アテゾリズマブ | テセントリク | ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体 | 980万円 | 切除不能な肝細胞癌 |
ベバシズマブ(遺伝子組換え)と併用します。
1回1200mgを3週間間隔で点滴静注します。
テセントリクの薬価は、563,917円/1200mgなので、年間980万円ほどです。
高額療養費制度は、公的な健康保険に加入している人なら、誰もが利用できる制度です。所得区分の年収は、おおよその金額です。
所得区分 | 毎月の自己負担限度額(世帯ごと) | 4回目以降 |
年収1,160万円〜 | 252,600円 +(医療費-842,000)×1% | 140,100円 |
年収770万円〜1,160万円 | 167,400円 +(医療費-558,000)×1% | 93,000円 |
年収370万円〜770万円 | 80,100円 +(医療費-267,000)×1% | 44,400円 |
〜年収370万円 | 57,600円 | 44,400円 |
住民税非課税者 | 35,400円 | 24,600円 |
所得区分 | 毎月の自己負担限度額(世帯ごと) | 4回目以降 |
年収1,160万円〜 | 252,600円 +(医療費-842,000)×1% | 140,100円 |
年収770万円〜1,160万円 | 167,400円 +(医療費-558,000)×1% | 93,000円 |
年収370万円〜770万円 | 80,100円 +(医療費-267,000)×1% | 44,400円 |
年収156万円〜370万円 | 57,600円(外来は別料金) | 44,400円 |
II住民税非課税者 | 8,000円 | 24,600円 |
I住民税非課税者 | 8,000円 | 15,000円 |
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