前立腺がんは、男性ホルモンであるアンドロゲンにより増殖するがんであり、特に初期治療では、アンドロゲンの作用を抑制することが目標となります。具体的には、アンドロゲンを産生する精巣を摘除する外科手術(外科的去勢法)、アンドロゲンの作用を抑制する内科的治療(ホルモン療法)が行われています。
商品名 | 一般名 | 特徴 |
カソデックス | ビカルタミド | OD錠があり、嚥下能力の低下した患者などへのメリットが考えられる |
イクスタンジ | エンザルタミド | アンドロゲン受容体への阻害作用のほか、複数の作用の仕組みによって抗腫瘍効果をあらわす |
アーリーダ | アパルタミド | アンドロゲン受容体への阻害作用のほか、複数の作用の仕組みによって抗腫瘍効果をあらわす |
ニュベクオ | グロルタミド | アンドロゲン受容体への阻害作用のほか、複数の作用の仕組みによって抗腫瘍効果をあらわす |
2020年1月23日、前立腺がん治療薬ダロルタミド(商品名ニュベクオ錠300mg)の製造販売が承認されました。適応は「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌」、用法用量は「成人に1回600mg、1日2回食後に投与。患者の状態により適宜減量」となっています。
ニュベクオの薬価は、2311円/錠なので、年間337万円ほどです。
前立腺がんに承認されている分子標的薬はありません。
前立腺がんに承認されている免疫チェックポイント阻害薬はありません。
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