
肺がんは、10種類以上の分類がありますが、主なものは、「腺がん」「扁平上皮がん」「小細胞がん」「大細胞がん」の4種類です。

ステージIVの非小細胞肺がんに対しては、「抗がん剤(細胞障害性抗がん薬)」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」の3種類の治療薬が使用されます。

まず、「ドライバー遺伝子の変異や転座の有無」を確認します。有る場合には、「分子標的薬」が使用されます。
次に、「PD-L1タンパク発現細胞が50%以上」の場合には、免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ)単独もしくは抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法が選択されます。
どちらでもない場合には、抗がん剤単独もしくは抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法が選択されます。
「分子標的薬」は、副作用が少ないため、一定の治療効果が得られている場合には、継続することになります。
「免疫チェックポイント阻害薬」も、副作用が少ないため、一定の治療効果が得られている場合には、継続することになります。一般的には、2年間継続して、治療を終了します。
分子標的薬は、遺伝子変異や融合遺伝子のある非小細胞肺がんに対して使用されます。変異部分を阻害することで、がん細胞の増殖を効率的に抑えます。
| 一般名 | 商品名 | 分類 | ||
|---|---|---|---|---|
| 先発医薬品 | 後発医薬品 | |||
| 分子標的薬 | ベバシズマブ | アバスチン | 血管新生阻害薬 | |
| ラムシルマブ | サイラムザ | |||
| ネシツムマブ | ポートラーザ | 抗EGFR抗体 | ||
| ゲフィチニブ | イレッサ | ゲフィチニブ「DSEP」「JG」「NK」「サワイ」「サンド」「日医工」「ヤクルト」 | EGFR阻害薬 | |
| エルロチニブ | タルセバ | |||
| アファチニブ | ジオトリフ | |||
| オシメルチニブ | タグリッソ | |||
| ダコミチニブ | ビジンプロ | |||
| クリゾチニブ | ザーコリ | ROS1/ALK阻害薬 | ||
| アレクチニブ | アレセンサ | ALK阻害薬 | ||
| セリチニブ | ジカディア | |||
| ロルラチニブ | ローブレナ | |||
| ダブラフェニブ | タフィンラー | BRAF阻害薬 | ||
| トラメチニブ | メキニスト | MEK阻害薬 | ||
| エヌトレクチニブ | ロズリートレク | ROS1/TRK阻害薬 | ||
がん細胞には、リンパ球などの免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みがあります。そこで、免疫チェックポイント阻害薬は、その仕組みを解除して、免疫細胞の攻撃を有効にします。
| 一般名 | 商品名 | 分類 | 効能または効果 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 先発医薬品 | 後発医薬品 | ||||
| 免疫チェックポイント阻害薬 | ニボルマブ | オプジーボ | 抗PD-1抗体 | 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | |
| ぺムブロリズマブ | キイトルーダ | 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | |||
| アテゾリズマブ | テセントリク | 抗PD-L1抗体 | 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
| デュルバルマブ | イミフィンジ | 切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法、進展型小細胞肺癌 | |||
| イピリムマブ | ヤーボイ | 抗CTLA-4抗体 | 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 | ||
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