2023年の身近で面白いニュースを交えて、最新のAI活用事例を列挙しました。
以下、各AIについて紹介します。
チャットGPTは、マイクロソフト社が開発したAIで、ブラウザの検索などに応用されています。
チャットGPTとは、AI(人工知能)を備えたアプリで、質問等に答えてくれるものです。ただ質問に答えるだけでなく、独創的な歌詞や小説なども作成してもらうこともできます。
OpenAIという会社が、手がけています。かつては、イーロン・マスク氏も、出資していました。
米マイクロソフトは21日、検索エンジン「Bing」とブラウザー「Edge」向けに、同社が出資するオープンAIの画像生成AI「DALL-E」の技術を使い、テキスト入力から画像を生成する機能を導入した。
この機能「Bing イメージクリエーター」は、人工知能(AI)を搭載した最新バージョンのBingとEdgeのプレビュー版で利用できる。
同機能はBingチャットに統合され、デスクトップとモバイルのユーザー向けに21日からまずクリエイティブモードで展開される。
2023年3月21日:ロイター
人工知能(AI)が暮らしに身近になってきた。米マイクロソフトは7日、インターネットの検索エンジンに人間が書くような文章で回答する機能を組み込むと発表した。対話型のAIの技術を応用する。米グーグルも近く導入する。ネットの情報が膨大になるなか、必要な情報を早く得られるようにすることを目指す。正確性や差別的な情報の拡散には課題も残る。
2023年2月8日:日本経済新聞
より良いサイトが上位に出てくると良いのですが。
初心者のために、チャットGPTの始め方・使い方・実例について解説しました。
【初心者】チャットGPTの始め方・使い方・実例とは?米グーグルは21日、対話型人工知能(AI)「Bard(バード)」の試験版の提供を始めた。
米国と英国で申請を受け付けており、順次利用できるようになる。対話型AIを組み込んだ検索エンジンで先行する米マイクロソフトを猛追する。
バードは、入力された文書に沿い、調べ物をしたり、要約したりすることができるグーグルの大規模言語モデル「LaMDA(ラムダ)」を軽量化し活用。デモ画面では、今年20冊読書する方法を尋ねる様子などを公開した。
2023年3月22日:時事通信社
8日の取引で、米アルファベットの株価が一時8%急落し、時価総額1000億ドル超を消失した。傘下グーグルの人工知能(AI)を使った自動応答ソフト(チャットボット)「バード(Bard)」が不正確な回答を生成したことを受けた動き。
「9歳の子どもに教えられるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新たな発見な何か」という質問に対し、バードは複数の回答を生成。太陽系外の惑星の写真を最初に撮影したという答えも含まれたが、この写真は2004年に欧州南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)によって撮影されており、不正確な情報。ロイターが初めに誤りを発見した。
グーグルの広報担当者はロイターに対し「厳格な試験プロセスの重要性を強調している」とし、「外部からのフィードバックと内部試験を合わせ、バードの回答が質や安全性、現実の情報に基づく高水準を満たすことを確実にする」と述べた。
2023年2月8日:ロイター
アルファベット社が開発したAIで、チャットをしている段階です。
回答に誤りがあったということで、株価が下落しました。
AIだって間違えることもあるのではないかと思います。その間違いを正す機能をつければ良いのでは?
インターネット交流サイト(SNS)最大手の米メタ(旧フェイスブック)は24日、対話や文章の作成、要約ができる人工知能(AI)を一般公開すると発表した。研究者や各国の政府機関などが利用できる。マイクロソフトやグーグルも対話型AIの公開に踏み切っており、この分野の開発競争が激しくなっている。
メタが公開したAIは、大規模言語モデル「LLaMA」。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「数学の定理を解いたり、たんぱく質の構造を予測したりといった複雑なタスクで可能性を示した」と述べた。20言語に対応する。
悪用を防ぐため、現段階では研究目的のみ許可する。市民団体や企業の研究所などの利用も認める。さまざまな用途で使ってもらい、性能を向上させる。
2023年2月25日:日本経済新聞
AIにアカウントを乗っ取られないようにして欲しいものです。
米実業家イーロン・マスク氏が米新興企業オープンAIの自動応答ソフト(チャットボット)「チャットGPT」の対抗製品を開発する新たな研究チーム立ち上げについて、過去数週間に人工知能(AI)研究者に接触したことが分かった。米メディアのジ・インフォメーションが27日、この件について直接知る関係者の話として報じた。
報道によると、マスク氏はアルファベットのAI部門ディープマインドを最近離職した研究者イーゴリ・バブシキン氏を勧誘している。
マスク氏は2015年に投資家のサム・アルトマン氏と共同でオープンAIを創設し、18年に取締役を退いたが、同社のチャットボットについて「怖いくらい優れている」と述べていた。
ジ・インフォメーションによると、バブシキン氏はインタビューで、AI研究チーム結成についてマスク氏と協議したが、プロジェクトは初期段階にあり、製品開発の具体的な計画はないと述べた。また、マスク氏の構想に自身はまだ正式に同意していないと語ったという。
2023年2月28日:ロイター
canvaで、テキストを元に、AI画像生成をすることができます。
例えば、「A panda surfing a wave」と入力すると、以下のような画像が手に入ります。
以下、テキストと結果を示します。
同じテキストでも、かなり異なる結果を表示するので、納得のいくまで、やり直しても良いかも知れません。
パンダのデータが多いようで、他の動物よりも良い画像が、得られる可能性が高いです。
日本語よりも英語のテキストを入力した方が、的確な画像を得られると思います。
コペンハーゲンIT大学が、大規模言語モデル(LLM)を用いて『スーパーマリオブラザーズ』のステージを生成する「MarioGPT」というものを作りました。
Want to create your next game levels through natural language 🗣️🎮? Wait no more, we present:
— Sebastian Risi (@risi1979) February 14, 2023
"MarioGPT: Open-Ended Text2Level Generation through Large Language Models".
PDF: https://t.co/oZX5Jk1sX9
MarioGPT also predicts the player's path! pic.twitter.com/fMwSlqRkaa
注文どおりに多彩なステージを生成して、ほぼすべてクリア可能だそうです。
「MarioGPT」は、GPT-2を用いて『スーパーマリオブラザーズ』のステージをAI生成させる試みだ。GPT-2とは、OpenAIの開発する大規模言語モデル。大規模なテキストデータを学習し、さまざまな言語処理タスクをおこなうことができる言語モデルだ。後継モデルであるGPT-3.5は、自然言語処理ツール「ChatGPT」において用いられている。
「MarioGPT」では、条件となるワードを入力すれば、本目的用に調整されたGPT-2によってステージが生成されるという。たとえば条件を「多くの土管、多くの敵(many pipes, many enemies)」とすれば、土管だらけかつクリボーだらけのステージが生成される。さらに研究において生成されたステージは、約88%が実際に攻略可能なステージとして構築されていたとのことだ。
2023年2月17日:AUTOMATION
ゲームも、AIが作れば、多種多様なものになりそうです。プレイするのもAIだったら、どこまでも進化しそうですね。
投資の世界では、AIが、最適な資産運用をしてくれるロボアドバイザーというものがあります。
主なところでは、「SBIラップ」というものがあります。
以下のような資産構成比率で、随時配分を変えているようです。
ホンダの「LEGEND」は、自動運転レベル3の高速道路渋滞時に自動運転を可能にする「トラフィックジャムパイロット」を搭載しています。
自動運転とは、カメラやセンサー、人工衛星の位置情報システムなどにより、周囲の状況を「認知」し、人工知能AIが、「予測」および「判断」して、ハンドルやアクセル制御などの「操作」をするものです。
AIでカードゲームを開発
AIでカードゲームのイラストを描くことができます。
しかも、圧倒的に短時間で作成されます。
オリジナルのカードゲームを作成するには、とても有益なツールです。
一例として、三井住友銀行のチャットを示します。
この例のように、AIが、24時間チャットに応じてくれます。
しかし、まだまだ的確な対応をしてくれるチャットボットは少ないです。
上記のように、種々のAIが開発されていますが、色々な問題点を抱えています。
以上のようなことがありますが、うまく使えば、国際問題の解決に一役買う可能性もあると思います。
問題は、使い方でしょうね。
米セールスフォースは7日、ビジネスチャット「Slack(スラック)」でチャットボット「ChatGPT(チャットGPT)」を使えるようにすると発表した。チャットGPTの開発企業である米オープンAIと組み、投稿の要約や返信の下書きを作成できるようにする。同日から試験版の申し込み受け付けを始めた。
2023年3月8日:日本経済新聞
色々なところで使われ始めていますが、本当に大丈夫なのでしょうか。
米アップルが人工知能(AI)を搭載する電子メールアプリについて、子どもに不適切なコンテンツを生成する可能性があるとして、アップデート(更新)の承認を見送っていたことが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道から分かった。
電子メールアプリ「ブルーメール」を開発するブリックスの共同創業者ベン・ボラク氏はWSJに対し、アップルが先週、米オープンAIが開発した言語モデル「GPT3」のカスタマイズ版を組み込んだブルーメールの更新を認めなかったと明らかにした。
さらにボラク氏はツイッターへの投稿で、アップルの「App Store」には、チャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」のような機能を持つアプリに年齢制限が設けられていないものが多く存在するとし、アップルがブルーメールを不当に標的としていると批判した。
アップルはブルーメールの主張について調査中としている。
2023年3月3日:ロイター
情報を得る側の年齢も設定した方が良いのかも知れませんね。他にも、色々な条件を設定できるようにすれば良いのでは?
回転ずし店で、客が迷惑行為をした動画がSNS上で拡散された問題を受けて、大手回転ずしチェーンが迷惑行為を防止するための新たなシステムを開発しました。AI=人工知能を搭載したカメラが、すしが流れるレーンの異常を自動で検知し、通報する仕組みです。
このシステムでは、1度取った皿を再びレーンに戻すなどの迷惑行為をカメラが検知すると、店舗の管理を担っている本社に警報音とともに通知します。
本社から連絡を受けた店舗の責任者などが、迷惑行為をしていた客に直ちに声がけする仕組みで、会社側が悪質な行為と判断した場合は、警察に通報するとしています。
「くら寿司」の岡本浩之広報・マーケティング本部長は「迷惑動画は回転ずしのビジネスモデルの根幹を揺るがすゆゆしき事態で、今回の導入によって、お客様に安心して来店してもらいたい」と話しています。
2023年3月2日:NHK
どこの飲食店でも起こりうる事態なので、AI搭載カメラは、重宝されるでしょう。
会話型AIサービス「ChatGPT」などを手掛ける米OpenAIは3月1日(現地時間)、ChatGPTと音声テキスト変換AI「Whisper」のAPI提供を開始したと発表した。システム最適化で実現したコストの90%削減(2022年12月比)を価格に反映させたとしている。
ChatGPT APIは既に米Snap、米Shopifyなどが採用したサービスを発表している。Snapの「My AI」は、Snapchatの友達として追加したAIとチャットできるというものだ。Shopifyは、買い物アプリ「Shop」のアシスタント機能でAPIを使っている。このアシスタントは、ユーザーのリクエストに基づいて数百万点の商品からユーザーに推奨商品を選び、提案する。
APIを介してユーザーから送信されたデータをモデルのトレーニングや改善に使わないことを明示した(ユーザーはデータ共有をオプトインで選択することも可能)。ユーザーのデータを使うことはないが、悪用や誤用を監視する目的で、最大30日間保持し、その後削除する。
2023年3月2日:ITmedia
API提供されると、接続した開発事業者が、ChatGPTの機能を使えるようになり、様々なアプリとの連携がなされ、普及に弾みがつきます。
人工知能(AI)を活用した文章などの自動生成技術を持つ企業が急成長している。オランダの調査会社ディールルームによると、未上場で企業価値10億ドル以上のユニコーン企業がすでに6社誕生し、1億ドル以上の新興勢は30社以上に達する。大手テック企業による投資競争も激しくなっている。
2023年2月26日:日本経済新聞
まさに、群雄割拠という感じですね。
急速に利用が広がっている対話式のAIがサイバー犯罪に悪用されるリスクについて、セキュリティー会社が実験を行って調べたところ、フィッシング詐欺に利用できる文章やコンピューターウイルスを作るためのコードが生成できることがわかり、専門家の間で懸念の声が上がっています。
「フィッシング詐欺」について、個人情報を盗み取るフィッシングサイトに誘導するためのメールの文章について尋ねたところ、自然な日本語の文章が作成されたほか、ファイルなどを暗号化して、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するサイバー犯罪に使われる「ランサムウェア」と呼ばれるコンピューターウイルスについても、プログラムのコードが作成され、実際に使用してみたところ、ファイルが暗号化され内容を閲覧できなくなりました。
人間とAIの関係などを研究する情報学が専門の国立情報学研究所の佐藤一郎教授は「差別や偏見など偏った情報を生成することも可能になってくるため、思想的に偏った情報に接する機会は増えてくるだろう。人間は、AIの結果が正しいかどうかを判別する能力が求められることになる」と話していました。
2023年2月12日:NHK
このAIのサーバーの根幹は、アメリカにあると思うのですが、学習していますからね。世界を一変させるような力を持つ可能性があります。それに加担していることをお忘れなく。
人工知能(AI)の進歩が急速だ。玄人はだしのイラストを描き、大学の課題のリポートを書けるほどになった。さらに科学者たちは研究開発に使えるAIを作ろうと挑み始めている。木から落ちたリンゴを見て万有引力を発見したニュートンや、ガラパゴス諸島などを旅して進化論を唱えたダーウィンのような、偉人級のAIが目標だ。
2023年2月11日:日本経済新聞
「ロボット三原則」というのがありますが、「AI三原則」のようなのも必要になりそうですね。
スポーツの国際大会で香港の国歌を取り違えて演奏する事例が相次いでいる。11月に韓国で開かれたラグビーの大会や2日にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイであったパワーリフティングの大会で中国国歌ではなく、大規模デモの応援歌「香港に栄光あれ」が流れた。香港政府はインターネット検索に問題があるとして、米グーグルに抗議した。
中国の一部である香港の国歌は中国国歌「義勇軍行進曲」だ。香港は独自の旗を持ち、スポーツ大会に中国とは別の選手団を派遣するケースが多いものの、試合前や表彰式の国歌斉唱では中国国歌が流れる。
グーグルで「香港国歌」や「香港の国歌」を検索すると「栄光あれ」が上位に表示される。 香港政府は正しい検索結果を表示するようグーグルに申し入れた。専門家の間では「検索結果を変えるのは難しく、広告を出すしかない」との声も出ている。
2022年12月10日:日本経済新聞
確かに、グーグルはSNSではないという意見もあるでしょうが、そういう一面もあるような気がします。実際、AIが、ユーザーの検索状況を判断して、「香港に栄光あれ」を1位に表示させたのですから。
防衛省が人工知能(AI)技術を使い、交流サイト(SNS)で国内世論を誘導する工作の研究に着手したことが9日、複数の政府関係者への取材で分かった。インターネットで影響力がある「インフルエンサー」が、無意識のうちに同省に有利な情報を発信するように仕向け、防衛政策への支持を広げたり、有事で特定国への敵対心を醸成、国民の反戦・厭戦の機運を払拭したりするネット空間でのトレンドづくりを目標としている。
中国やロシアなどは「情報戦」に活発に取り組む。防衛省は、日本もこの分野の能力獲得が必要だと判断した。改定される安全保障関連3文書にも、情報戦への対処力向上を盛り込む。
2022年12月9日:KYODO
「無意識のうちに」というのが、衝撃的ですね。確かに、SNSの情報って、かなりの影響力があるので、良い方向に使って欲しいですね。それにしても、よくこの事実を公表しましたね。防衛省の意図は分かりませんが、自分たちがやっというより、今現在、そういうのがあるという事実をこのニュースで伝えたかったのでは?
最先端技術における人工知能(AI)利用が急速な進展を続けている。米サンフランシスコの企業オープンAIが作ったチャットボット「チャットGPT」は11月30日から一般公開され、無料で試せるようになった。チャットボットとは、ユーザーの入力に反応して人間のように会話するソフトウエア・アプリケーションだ。
オープンAIのサム・アルトマン共同創業者兼最高経営責任者(CEO)によると、公開から1週間で100万人を超えるユーザーがチャットGPTとの会話を試みている。
最近ツイッターを買収したマスク氏は、18年にオープンAIの取締役会から外れているが、流行のチャットGPTについてこのほど「恐ろしいほど良い」とツイートした。マスク氏はその後のツイートで、オープンAIがツイッターのデータベースをAIの「訓練」に使っていることが分かったため、同社によるデータベースへのアクセスを一時的に中止したと明かしている。
2022年12月5日:ロイター
チャットの相手が、AIだと思うと、SNSに対する認識も変わって来ますね。
SNSとAIの関係は、今後も、深くなっていくでしょう。
上手くすれば、混乱や争いを防ぐ有用なツールになりますが、悪くすれば、プロパガンダにもなります。
AIが情報を発信しているとなると、SNSへの信頼が低下しそうですが、災害時などの偽情報の削除などができれば、SNSの信頼性は、増すでしょう。
要は、SNSとAIの関係は、蜜月だということでしょう。
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