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【2024年】最新!大腸(結腸・直腸)がん新薬一覧(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、治療薬、オプジーボ、キイトルーダ、ヤーボイ)

はじめに

大腸がんとは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんで、正常な粘膜から直接発生するものと、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものがあります。

大腸(結腸・直腸)
出典:がん情報サービス

大腸がんの治療薬には、「抗がん剤(細胞障害性抗がん薬)」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」の3種類があります。

大腸がんの薬物療法は、主に「抗がん剤」となっています。基本となる薬剤は、フルオロウラシル(5-FU)で、他の薬と組み合わせて使用されることも多いです。5-FU(点滴)とレボホリナート(l-ロイコボリン、アイソボリン)にオキサリプラチンを組み合わせるフォルフォックス(FOLFOX)療法、あるいはイリノテカンを組み合わせるフォルフィリ(FOLFIRI)療法の2つの療法が柱となっています。

「分子標的薬」には、点滴のアバスチン(ベバシズマブ)、サイラムザ(ラムシルマブ)、ザルトラップ(アフリベルセプト)、アービタックス(セツキシマブ)、べクティビックス(パニツムマブ)、それに飲み薬のスチバーガ(レゴラフェニブ)などがあります。

「免疫チェックポイント阻害薬」には、オプジーボ(ニボルマブ)、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)などがあります。

分子標的薬の一覧

一般名 商品名 分類 効能または効果
先発医薬品 後発医薬品
分子標的薬 ラムシルマブ サイラムザ ヒト型抗VEGFR-2モノクローナル抗体 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
ベバシズマブ アバスチン 抗VEGFヒト化モノクローナル抗体 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
アフリベルセプト ザルトラップ VEGF阻害剤 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
セツキシマブ アービタックス 抗ヒトEGFRモノクローナル抗体 RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
パニツムマブ べクティビックス KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
レゴラフェニブ スチバーガ キナーゼ阻害剤 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌

免疫チェックポイント阻害薬の一覧

がん細胞には、リンパ球などの免疫細胞の攻撃を逃れる仕組みがあります。そこで、免疫チェックポイント阻害薬は、その仕組みを解除して、免疫細胞の攻撃を有効にします。

一般名 商品名 分類 効能または効果
先発医薬品 後発医薬品
免疫チェックポイント阻害薬 ニボルマブ オプジーボ ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体 がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
ペムブロリズマブ キイトルーダ 治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
イピリムマブ ヤーボイ ヒト型抗ヒトCTLA-4モノクローナル抗体 がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌

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