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【めちゃ簡単に】がんの最先端治療法とは何か?最新ニュース&短文解説

はじめに

【めちゃ簡単に】がんの最先端治療法とは何か?「ゲノム創薬」「手術」「放射線治療」「化学療法(抗がん剤)」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」について解説しました。「ステージごとの治療方法」「結局、いくら払うのか?」「最新ニュース&短文解説」などの情報も。

目次

  1. 部位別がん死亡率
  2. がんの治療法
  3. ステージごとの治療方法
  4. 結局、いくら払うのか?
  5. 最新ニュース&短文解説
  6. 個別化医療
  7. 姉妹サイト

部位別がん死亡率

部位別がん死亡率

がんの治療法

がんの治療法には、「手術」「放射線治療」「化学療法(抗がん剤)」「分子標的薬」「免疫チェックポイント阻害薬」などがあります。

手術

外科手術により、がんの病巣を切除する治療法です。また、周辺組織やリンパ節に転移があれば、一緒に切除します。

しかし、手術により、身体にメスを入れるため、創部の治癒や全身の回復にある程度時間がかかる治療法でもあります。

しかし最近では、切除する範囲をできるだけ最小限にとどめる縮小手術や、腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術など、身体への負担を少なくする手術(低侵襲手術)の普及が進んでおり、当院でもこの低侵襲手術を積極的に採用しています。

放射線治療

放射線をがんに照射して、がん細胞の増殖を防ぎがん細胞を殺してしまう治療です。放射線は、細胞分裂を活発に行う細胞ほど殺傷しやすい性質を持っています。 このため、がん細胞は正常な細胞に比べて放射線の影響を受けやすく、一定の線量を小分けにして何回も照射することで、正常な細胞にはあまり影響を与えず、がん細胞を殺傷することができるのです。

化学療法(抗がん剤)

化学療法とは、抗ガン剤などの化学物質によってがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。がんは次第に転移し全身に広がっていく全身病です。 抗がん剤は内服や注射により血液中に入り、全身のすみずみまで運ばれ、体内に潜むがん細胞を攻撃します。そのため、全身的ながんの治療に効果を発揮します。

分子標的薬

従来の薬は、異常な細胞だけでなく正常な細胞にも攻撃的に作用してしまうのに対し、分子標的薬は、病気の原因に関わる特定の分子だけを選んで攻撃するという特徴があります。

分子標的薬

免疫チェックポイント阻害薬

免疫とは、体の中に侵入した異物を排除するために、私たちが生まれながらに備えている能力です。免疫療法は、私たちの体の免疫を強めることによりがん細胞を排除する治療法で、化学療法同様、全身に効果がおよぶ全身療法のひとつです。 2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑教授が開発したニボルマブ(オプジーボ)という免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる画期的な薬が代表的です。 現在保険診療の範囲は一部のがん種に限られていますが、今後適用範囲の拡大が期待されており、これまで一般的に行われてきた手術療法、放射線療法、化学療法に続く新たな治療法として注目されています。

免疫チェックポイント阻害薬

その他

免疫細胞による攻撃力を高める治療法にはさまざまなものがありますが、大きく分けて、患者の体のなかでがんに対する免疫反応が起こるようにする能動免疫療法と、がんを攻撃する免疫細胞や、がんを攻撃する武器となる抗体を体の外でたくさん作ってから患者へ投与する受動免疫療法があります。

その他

ステージごとの治療方法

がんの治療方法は、がんのステージやがんの種類によって異なります。以下に一般的ながんのステージごとの治療方法の概要を示しますが、具体的な治療プランは、専門医や治療チームによって決定されるべきです。がんの治療にはさまざまなオプションがあり、患者の個別の状況に応じて調整されることが一般的です。

以下は一般的な治療法の概要ですが、がんの種類や個々の患者の状況によって異なる場合があります。医師や治療チームは、病歴、検査結果、病期などを考慮し、最適な治療プランを提案します。

ステージ0

この段階ではがんは初期段階であり、がん細胞はまだ原発部位に限定されています。一般的な治療法には、手術や局所的な治療(放射線療法、凍結療法、レーザー療法など)が含まれます。ステージ0のがんはしばしば非常に早期に発見されるため、完全な治癒が期待されることがあります。

ステージIおよびII

がんはまだ原発部位に限定されていますが、ステージIIではがんが大きくなっている可能性があります。一般的な治療法には、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法が含まれます。これらの治療法は、がん細胞を除去または破壊し、がんの再発や転移を防ぐことを目的としています。

ステージIII

がんは原発部位から近隣のリンパ節や組織に広がっている可能性があります。ステージIIIの治療法には、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法、標的療法が含まれます。これらの治療法は、がんの進行を遅らせるか、制御することを目指しています。

ステージIV

がんは原発部位から遠隔の臓器や組織に広がっており、転移が生じています。ステージIVの治療法には、化学療法、免疫療法、標的療法、放射線療法、手術、ホルモン療法などが含まれます。この段階では、完全な治癒は難しい場合がありますが、治療によってがんの成長を抑制し、症状の緩和や生存期間の延長を目指します。

結局、いくら払うのか?

いくらかかるのか?

高額になるのは、特に、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬の治療費です。

分子標的薬は、年間200万円弱、免疫チェックポイント阻害薬は、年間1,000万円ほどです。

高額療養費制度

高額療養費制度を利用すれば、自己負担額は、大きく減ります。

高額療養費制度は、公的な健康保険に加入している人なら、誰もが利用できる制度です。

69歳以下の方

所得区分毎月の自己負担限度額(世帯ごと)4回目以降
年収1,160万円〜252,600円 +(医療費-842,000)×1%140,100円
年収770万円〜1,160万円167,400円 +(医療費-558,000)×1%93,000円
年収370万円〜770万円80,100円 +(医療費-267,000)×1%44,400円
〜年収370万円57,600円44,400円
住民税非課税者35,400円24,600円

70歳以上の方

所得区分毎月の自己負担限度額(世帯ごと)4回目以降
年収1,160万円〜252,600円 +(医療費-842,000)×1%140,100円
年収770万円〜1,160万円167,400円 +(医療費-558,000)×1%93,000円
年収370万円〜770万円80,100円 +(医療費-267,000)×1%44,400円
年収156万円〜370万円57,600円(外来は別料金)44,400円
II住民税非課税者8,000円24,600円
I住民税非課税者8,000円15,000円

高額療養費制度の例

高額療養費の例
出典:MSD

最新情報

全国健康保険協会

最新ニュース&短文解説

光と毒でがんを日帰り治療!シン・光線力学療法「iTAP」が実現する、がんが「生活習慣病になる日」

加藤氏から、「抗体医薬とPDTの連携でがんを狙い撃つ、画期的な治療法iTAP法」のことを教わったのは今年の2月のことだった。iTAP(intelligent Targeted Antibody Phototherapy)と書いて「アイタップ」と読む。

抗体医薬は人の免疫機能を活用する医薬品だ。人には生まれつき、自然免疫が備わっており、体内に侵入した一般的な病原体はすぐに認識して除去することができる。

ところが病原体の中には、新型コロナウイルスやがん細胞のように認識されづらい「異物」もいる。そんなときに作動するのが「獲得免疫」だ。各異物の表面に存在する特有のたんぱく質を目印に敵を認識し、攻撃する。この目印となるたんぱく質が「抗原」で、この抗原に対して、「抗体」という物質を作り出して結合し、相手を破壊するのだ。

iTAPは、がん細胞の抗原に結合する抗体とトキシンという毒素をセットにした抗体医薬(「イムノトキシン」)で、がん細胞をピンポイントで狙い撃ちする。そのため、副作用が少ないだけでなく、後述するようにPDT治療と組み合わせることで、従来の抗体医薬の数百倍というがん細胞の殺傷効果を得ることに成功している。

現代ビジネス

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抗体医薬は、がんの特効薬になり得るかも知れませんね。

がんは日帰り入院で治す時代に…切除できない「肺がん」をわずか30分で撃退!「光線力学療法」のスゴすぎる実力

がん治療は未だ「壮絶な」といった枕詞付きで語られることが多いが、数あるがんの中でも死亡率が高いことで知られる「肺がん」にはだいぶ前から、30分程度の治療時間で済み、しかも超低侵襲(ていしんしゅう)、即ち患者の体へのダメージが非常に少ない画期的な治療法が開発されている。

その名は「光線力学的治療(PDT)」。レーザーを用いる治療法の一つで、美容の分野では「フォトダイナミック・セラピー」の呼び名で知られている。

レーザーといっても、レーザーメスのように熱で病巣を焼き切るものではない。光に反応する薬剤(光感受性物質)を体内に投与し、手をかざしてもほとんど熱さを感じない程度の低出力レーザーを照射。その際に生じる化学反応を利用して、がん細胞を壊死させたり、縮小させたりする治療法だ。

現代ビジネス

コメント

特に、早期のがんに有効で、色々ながんで保険適用されているようです。

mRNA、がん治療も革新 独ビオンテック治験で再発抑制

mRNAがん治療
mRNAがん治療

新型コロナウイルスのワクチンで初めて実用化した「メッセンジャーRNA(mRNA)医薬」が、がん治療も変えると注目を集める。独ビオンテックの膵臓(すいぞう)がんを対象にした初期の臨床試験(治験)で再発を抑える可能性が示された。手術、抗がん剤、放射線、体の免疫の働きを利用するがん免疫薬に続く新たながん治療の柱になるかもしれない。

日本経済新聞

コメント

mRNAで、色々な病を治すことができる時代が到来すると良いですね。

アニサキスでがん治療? 表面に機能性の膜、阪大チーム

サバなどに寄生し、激しい食中毒を引き起こす線虫「アニサキス」を、がん細胞を殺す機能を持たせたゲル状の薄膜で覆うことに大阪大の境慎司教授(化学工学)らのチームが5日までに成功した。アニサキスにはがんに引き寄せられて動く性質があるといい、境教授は「将来、がんの治療に応用できるかもしれない」と期待を寄せる。

チームによると、アニサキスは体長数センチ。西洋わさび由来の酵素をアニサキスに塗りつけた後、特殊な水溶液に浸して化学反応を起こすことで厚さ約0・01ミリの薄膜で表面を覆った。薄膜は柔らかく、アニサキスの動きを邪魔しないという。

東京新聞

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線虫にがん細胞を殺させるとは、独創的な発想です。

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