2024年の注目の〔がん最先端治療〕関連株式銘柄のおすすめ商品サービスを深掘りして、解説します。旬の政策・技術などを手がけている会社の商品サービスがよくわかります。
コード | 銘柄名 | 商品サービス |
4528 | 小野薬品工業 | 免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボなどの創薬を開発 |
4564 | オンコセラピー・サイエンス | がん分子標的治療薬の開発に適した標的遺伝子を多数同定 |
4888 | ステラファーマ | 放射線治療に用いるホウ素薬剤開発および製造販売 |
2191 | テラ | 樹状細胞療法(樹状細胞ワクチン療法)でがんを撃退 |
4565 | そーせいグループ | Gタンパク質共役受容体(GPCR)の安定化技術で世界をリード |
4575 | キャンバス | 「免疫着火剤」を併用した抗がん剤を開発 |
4755 | 楽天グループ | アルミノックスプラットフォームでがんを治療 |
4978 | リプロセル | iPS細胞を使った研究開発 |
4974 | タカラバイオ | 遺伝子治療などのバイオ創薬基盤技術の開発 |
小野薬品工業は、免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボなどの開発をしており、オンコセラピー・サイエンスは、がん分子標的治療薬、ステラファーマは、放射線治療関連、テラは、樹状細胞療法、そーせいグループは、Gタンパク質共役受容体、キャンバスは、免疫着火剤、楽天グループは、アルミノックスプラットフォーム、リプロセルは、iPS細胞、タカラバイオは、バイオ創薬と、住み分けができています。
この業界は、研究開発費が膨大なので、リスクがあります。
海外メーカーとの競争にさらされるので、当たれば大きいのですが、負けると厳しいです。
当社の研究開発では、「独創的で画期的な新薬を創製する」創薬方針のもと、特長のある生理活性脂質や独自の標的分子に着目して画期的な新薬候補化合物の創製を目指す創薬アプローチ「化合物オリエント」をベースに、4つの重点研究領域を定めています。
オンコセラピー・サイエンス(OTS)では、がん分子標的治療薬の開発に適した標的遺伝子を多数同定しています。これらの標的遺伝子の発現様式や局在、機能、免疫原性など、遺伝子の特性に応じて、様々な角度から創薬研究・開発を進めています。
ステラファーマでは、BNCT(Boron Neutron Capture Therapy ; ホウ素中性子捕捉療法)に用いるホウ素薬剤開発および製造販売に取り組んでいます。
BNCTは、ボロンとニュートロンの反応を利用した放射線治療の一種であり、新しいがんの治療法です。
樹状細胞療法は、抗原提示細胞である樹状細胞を使って体内のT細胞を活性化し抗腫瘍免疫を誘導することを目指した治療で、1995年に初めて報告されました。
体外で分化誘導した樹状細胞に腫瘍抗原を取り込ませてこれを患者の体内に再び戻すと、樹状細胞は体内でナイーブT細胞に抗原提示を行います。ナイーブT細胞のうち、CD8陽性のものは活性化されて細胞傷害性T細胞へと分化し、抗原特異的な抗腫瘍活性をもたらします。CD4陽性のナイーブT細胞はヘルパーT細胞へと分化して、細胞傷害性T細胞を助けます。
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)の安定化技術で世界をリードしています。この技術で、標的とするGPCRに独自の構造学的洞察を加えることが可能となり、構造ベース創薬(SBDD)を用いて、薬理学的に最適化された新規薬物をデザインする能力およびノウハウを得ることができました。また、このアプローチにより、物理化学的特性に優れ、安全性と有効性が改善された候補薬を見出し、臨床開発の中止率を低減する可能性も生まれました。
キャンバスは、創業時から研究と開発を続けている「免疫着火剤」CBP501と、既に米国Stemline社への導出を済ませ同社が臨床開発を進めている「可逆的XPO1阻害剤」CBS9106という、臨床試験段階まで進んでいる複数の自社創出抗がん剤パイプラインを有しています。
この事実は、さらに次の候補化合物も継続的に創出できるキャンバスの創薬力を示すものです。
実際にその後も、創業の契機となったプロトタイプ化合物TAT-S216を源流として最適化を進めた化合物や、新しい発想で創出した化合物、既に承認された医薬品の存在するPD-1・PD-L1やCTLA4に続く免疫系抗がん剤ターゲット分子IDO/TDOの阻害剤、さらに現在は会社の基礎研究の方針を「がん免疫」にシフトし新たなコンセプトの免疫系抗がん剤候補化合物の探索(NEXTプロジェクト)を進めています。
アルミノックス™プラットフォーム*とは、薬剤と光を組み合わせた、がんをはじめとした様々な疾患に対する新しい治療法を開発するための技術基盤です。この技術は、米国国立がん研究所の小林久隆先生らが開発したがん光免疫療法が基になっています。
このアルミノックス™プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合的に利用した技術基盤です。この技術基盤を用いた治療は、(1) 薬剤の投与、(2) 光の照射、の2段階で構成されます。
薬剤は、“光感受性物質(光に反応する物質) ”と“キャリア(特定の細胞に選択的に集積する成分) ”の2つからなる複合体です。この薬剤を光照射の前に投与します。
特定の細胞に選択的に集積した薬剤に、特定の波長の光を照射すると、光感受性物質が活性化し、生化学・物理学的プロセスにより、特定の細胞を壊死、あるいは、排除することができます。
*アルミノックス™プラットフォームは、医薬品、医療機器、医療技術、その他周辺技術を総合したもので、特定の医薬品や医療機器を指す呼称ではありません。
iPS細胞を使った研究開発をしています。
遺伝子治療などのバイオ創薬基盤技術の開発に注力しています。
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