ロボアドバイザーの比較を通して、おすすめしない理由を解説。ロボアドバイザーの運用実績から、ロボアドバイザーはやめとけという理由も。
資産運用を全てAIにお任せするシステムです。
ロボアドバイザーを提供する会社に資金を預けて、ほったらかし放置するものです。
投資信託・ETFよりもさらに、簡便に投資するものです。株式銘柄どころか、テーマさえも選ぶことなく投資ができます。
サービス名 | 運営会社 | リターン(低リスク) | ← | 中リスク | → | 高リスク |
WealthNavi | ウェルスナビ | 35.8 | 40.8 | 42.0 | 44.2 | 43.4 |
楽ラップ | 楽天証券 | 4.6 | 10.4 | 15.8 | 19.8 | 24.3 |
THEO | お金のデザイン | 22.6 | 24.0 | 25.3 | 24.6 | 24.7 |
総じて、高リスクの商品が、高いリターンを叩き出しました。
しかも、ほとんどの商品で、2桁のリターンを出しました。
100万円を投資していれば、5年間で、最高43.4万円ほどの利益があったということです。
サービス名 | 運営会社 | リターン(低リスク) | ← | 中リスク | → | 高リスク |
WealthNavi | ウェルスナビ | 8.9 | 6.7 | 4.4 | 2.8 | 1.4 |
楽ラップ | 楽天証券 | ▲9.1 | ▲9.0 | ▲8.7 | ▲8.8 | ▲9.0 |
THEO | お金のデザイン | 7.7 | 7.0 | 6.3 | 3.1 | ▲0.8 |
過去1年では、全て1桁台のリターンで、楽ラップに関しては、全商品マイナスになりました。
これは、楽ラップの商品が、円建てや為替ヘッジ付きの資産の割合が大きかったことにあります。そのため、円安の恩恵をほとんど受けられなかったのです。
ここで注目は、低リスクの商品の方が、運用成績が良かったことです。理由は分かりませんが、債券投資が、好調だったことがあるのでしょうか。
ここで、楽ラップの構成銘柄を例示します。
このように、円建てや為替ヘッジ付きの資産が、相変わらず多いです。
しかし、円高ドル安の方向に向いているので、着実に資産を増やしています。
このように、ロボアドバイザーの資産構成は、運営会社ごとに、大きく異なります。
楽ラップは、オーソドックスな割合で、綺麗に分散投資しています。
SBIラップは、新興国株式とゴールドに大きく資金を振り向けています。将来を見越した配分です。有事になったら、真価を発揮しそうです。
ロボアドバイザーをおすすめしない理由を挙げます。
円高ドル安になると、海外資産が目減りします。
こうなると、例えば、1ドル130円で買った銘柄の価値が、120円になってしまうこともありうるのです。
ロボアドバイザーの資産構成が、自分の思い通りにできないということもあります。
特に、ロボアドバイザーの資産構成は、年に数回くらい替えられることが多く、日々の動きに迅速に対応できるわけではないのです。
円高ドル安で、円安の恩恵を受けられなくなるので、リターンが少なくなることが予想されます。
投資の世界では、よく右肩上がりのチャートを見かけますが、あれは、金融緩和時代のものであって、同じような調子で、上がっていくことは、もうしばらくないでしょう。
上記の理由から、今は、ロボアドバイザーをおすすめしません。
「サービス名」をクリックすると、「公式サイト」に飛びます。
サービス名 | 手数料 | 最低投資額 | 投資対象 | NISA対応 | 特徴 |
楽ラップ | 年率0.715%、0.605%+成功報酬5.5% | 1万円 | 国内外の自社ファンド | × | 暴落した時にすぐに現金に変えるDRC機能がある |
SBIラップ | 0.660% | 1万円 | 米国上場ETF | × | AI投資に定評 |
ウェルスナビ | 年率1.1% | 1万円 | 世界のETF | ◯ | 顧客満足度No.1 |
THEO+docomo | 年率0.715%~1.10% | 1万円 | 世界のETF | × | ドコモと相性が良い |
サステン | 成果報酬型:利益の1/6~1/10 | 10万円 | 自社が運用する投資信託 | × | 運用益がマイナスなら手数料0円 |
NISAのことを考えると、ウェルスナビがおすすめです。
世界ETFに魅力を感じるのならば、ウェルスナビ、SBIラップ、THEOが、おすすめです。
堅実に、国内のファンドも考えているなら、楽ラップが良いのではないでしょうか。
最低投資額が少ないロボアドは、始めやすいです。1万円から始める方が多いようです。
手数料を二重に払うことになるので、利回りは低くなりますが、銘柄選びが良いのであれば、任せてみる価値はあると思います。
世界の株式や債券だと、変動リスクが大きいので、ベストな方針だと思います。
ただし、ETFや投資信託は、値下がりすることがあるので、運用益がマイナスになることもあります。
楽ラップを買ってみたロボットアドバイザーの会社は、長期保有を推奨しています。
基本的には、それで良いと思います。
鉄則は、安い時に買うことです。
世界的に株価が下がった時などに始めると良いでしょう。
今後は、欧米の利上げペースが鈍化し、日本の利上げの可能性もあり、円高になりやすくなります。そこで、円高の影響を受けにくい「楽ラップ」が、おすすめです。
短期であれば、米国株の上昇の恩恵を受ける「SBIラップ」がおすすめです。
世界のETFに投資する「ウェルスナビ」も魅力的でしょう。
ただし、リセッションになる可能性が指摘されています。最も影響を受けにくいのは、「楽ラップ」ではないでしょうか。もっとも、他のロボアドも、解約すれば、良いのですが。
超初心者は、全てお任せのロボットアドバイザーも選択肢の一つでしょう。
ただし、ある程度のテーマを決めて、売買を繰り返したい場合には、ETFや投資信託にしても良いと思います。
ロボットアドバイザーの運用益がマイナスになることもあることをお忘れなく。
情報が古かったり、間違っていることなどによる損害の責任は負いかねますので、ご了承ください。
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