投資信託の買い方、選び方、失敗しないコツなどを伝授。特に、楽天証券の場合を例示しています。そのほか、初心者のためのおすすめ銘柄、買ってみた結果の報告などのコンテンツがあります。下がったら買うのがポイント。
投資信託とは、投資家から集めたお金を専門家が運用するものです。
少額投資・分散投資・つみたてなどに向いています。
ところで、投資というと、真っ先に株式投資を思い付くかも知れませんが、本当のことを言うと、日本株式よりも、おすすめの投資先があります。
投資信託です。
詳しい情報は、以下のサイトをご覧いただければ良いのですが、中でも、初心者には、ETFがおすすめです。
株式の個別銘柄は、ニュースなどで一喜一憂してしまいますが、ETFや投資信託は、大きな流れで値が動きます。
例えば、米国株が上がりそうなら、「ナスダックのブル」を買ったりすると良いでしょう。
ちなみに、米国の株式を買うこともできますが、変動幅が極端に大きく、税制面でもややこしいので、株式をやるなら、日本株のほうがマシです。
一般に、投資信託は、上場していないものを指し、上場しているものを「ETF(上場投資信託)」と呼びます。
ETFは、株と全く同じように売買することができます。ETFは、株と同じく、刻一刻と変わる価格で、指値・成行注文ができます。
一方、国内市場の投資信託は、注文日の夕方以降に基準価格というのが決まって、そこで初めて取得価格が決定されます。したがって、指値注文というものがありません。ちなみに、海外市場の投資信託は、翌営業日に決まります。
そのため、頻繁に売買をするのであれば、ETFをおすすめします。
ここでは、上場していない投資信託について説明します。
例えば、世界のAI(人工知能)関連銘柄の株に投資しようとすると、分散投資するのが大変です。一つの銘柄を買うだけでも、最低30万円くらいかかってしまいます。
また、世界のAI関連銘柄に直接投資するのも、あまりにもリスキーになってしまいます。
一方、「Oneフォーカス AI」という上場投資信託があります。この組み入れ銘柄は、以下のようになっています。
幅広い銘柄に分散されていることが分かります。
また、「Oneフォーカス AI」ならば、数百円から買うことができます。
つまり、投資信託ならば、少額で分散投資が可能なのです。
ただし、投資信託は、信託報酬が年間1%ほどかかるので、その分は、差し引かれてしまいます。
その点、株は、一旦買えば、信託報酬のような出費はありません。
相当自信を持って上がると分かっている株があれば、別ですが、一般的には、投資信託で分散投資した方が良いでしょう。
国内が営業日でも、海外のファンドが、休業日になっている場合があるので、ご注意ください。
より詳しく書くと、原則営業日の15時に購入・売却の注文を出すと、その後、海外時間の海外市場で、取引されます。翌営業日の早朝、終値が決定して、10時頃、為替レートが決まり、20時までに、基準価格が、決定します。そうして、翌日の6時頃、残高に反映されます。
つまり、海外市場のファンドが、約定するのは、営業日の夜〜早朝にかけてで、基準価格(約定単価)が決まるのは、翌営業日の20時頃ということになります。
NISAとは、国の政策の一つで、一定の投資に関して非課税にする制度のことです。
「一般NISA」と「つみたてNISA」などがあり、2024年から、制度が変わります。
NISAについて以下、楽天証券の場合を説明します。
ちなみに、投資信託は、銀行や郵便局でも買えます。
国内の銘柄の投資信託は、その日の20時頃、国外の銘柄は、翌営業日の20時頃に「基準価格」が決まります。
基準価格が決まるのに時間がかかるので、同じような銘柄ならば、ETFで売買することをおすすめします。
投資信託は、銀行や郵便局でも購入することができます。
投資信託には、色々な分類があるのですが、主として、「インデックス型」と「アクティブ型」というものがあります。
インデックス型は、TOPIXやダウ指数などに連動して、運用するものです。
アクティブ型は、指数よりも大きな利回りを狙って運用するもので、一般的に、インデックス型よりもハイリスクハイリターンです。
投資信託は、他にも、投資対象による分類があります。
「国内株式」「国際株式」「国内債券」「国際債券」「国内REIT」「国際REIT」「バランス型」などです。
それぞれ、リスクとリターンが大きく異なります。
海外の投資信託の場合、「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」があります。
為替ヘッジとは、為替取引等を利用し、円高・円安といった為替変動による損益を回避(ヘッジ)することをいいます。
これがあると、例えば、米国株の投資信託を持っていて、円高になってしまった場合に、損を回避できます。
ただし、為替ヘッジには、為替相場の金利差に応じたコストがかかるので、「為替ヘッジあり」の方が、利回りは低くなる傾向があります。
海外の投資信託を購入する際に、円高になると思ったら、「為替ヘッジあり」を選択すると良いでしょう。
ブルというのは、指数などの数倍のリターンを得るものです。上昇局面では、重宝する銘柄です。
ベアというのは、指数などの逆の数倍のリターンを得るものです。株の空売りのような感じで、下がる時に、利益の出る銘柄です。
ブル・ベアは、とてもリスクの大きな銘柄です。気をつけて取引しましょう。
ブル・ベアは、長期投資には向かないと言われています。
一つには、投資信託のランキングサイトで選ぶ方法です。
代表的なものに、「みんかぶ」などがあります。「つみたてNISA」「利回り」「分配金」など、色々なジャンルのランキングがあります。「利回り(リターン)」のランキングで、「国内株式」や「国際債券」などを選択すると、対象によって、随分違うことが分かります。旬の投資信託を見つけましょう。
旬の投資信託は、変化しますので、数ヶ月ごとに入れ替えても良いかも知れませんね。
次に、「SBI証券のランキングサイト」も役に立ちます。
このサイトの良いところは、前日比・前週比・前月比のランキングをみることができる点です。
さらに、国内株式など、項目別でもみることができるので、まさに今、上がっている銘柄を見つけることができます。
個人的には、分配金利回りの多いものを物色しています。これは、金融緩和時代とは違い、世界的に株式の上昇志向が、落ち目になっていると思うからです。つまり、株価が、右肩上がりに上昇する時代は去って、分配金の利回りの方が、株価の上昇率よりも大きくなると見込んでいるのです。
他のサイトも参考に、総合的に選ぶと良いでしょう。
また、証券会社のサイトで選ぶ方法があります。条件を選んでいくと、最適なプランを見つけてくれます。
本当にどれを選べば良いか分からない場合には、有効な方法かも知れません。
さらに、証券会社のサイトで、条件を指定して、検索することもできます。ネットで探すのに比べて、証券会社で扱っている投資信託を選べるので、効率的です。
楽天証券の投信スーパーサーチ「投信スーパーサーチ」は、とても便利な検索手段です。
そして、それぞれ検索したら、画面上方の「リターン」というタブを押してみましょう。6ヶ月、1年などのリターンを見ることができます。「↑↓」ボタンを押せば、ランキング表示できます。
ただし、リターン上位の銘柄が、今後も上昇するとは限りません。
そこで、目星をつけた銘柄をクリックして、詳細を調べます。
そして、以下の「チャート」と「基準価格の推移」を調べると良いでしょう。
以下、各ジャンルのランキングのトップ10のサイトです。
楽天証券の全銘柄ランキングおすすめ投資信託のランキングは、以下をご覧ください。
おすすめ投資信託銘柄同じようなジャンルの投資信託でも、組入銘柄が大きく異なる場合があります。その辺りも、吟味して、銘柄を選択しましょう。
投資信託の良いところは、比較的少額から始められるので、いくつか候補があれば、少しずつ全部買えば良いのです。
そして、重要なのは、少額で、分散して、期間を空けて投資することです。もしかしたら、一点集中で購入した方が、運用成績が良い場合もありますが、特に初心者は、分散させることがベターです。そのために、「つみたてNISA」があるのです。
投資信託は、普通の株などと同じように、価格が変動します。そのため、有望なものを安い時に買うことが重要です。
将来性のあるものを選びましょう。
例えば、少し前でしたら、原油やLNG、米国エネルギー企業の投資信託が、大きなリターンを叩き出しました。
ここで、上記のランキングの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のリスクリターンをご紹介します。
これを見ると分かるように、直近の6ヶ月は、リターンがマイナスなのです。
つまり、損をするのです。
投資信託のサイトでよく見かける、右肩上がりの運用成績。あれは、リターンが、15%とか、そういう時期の話なのです。
だからこそ、投資信託選びは、慎重に行なってください。
それでは、どうして、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」をランキングに入れたかと言えば、また浮上すると見込んでいるからです。
ランキングサイトで、直近の上昇率の高い投資信託を買うのも良いでしょう。
ただし、直近の成績が単に良いから買えば良いかというと、それも違うことがあるのです。
結局、有望銘柄が下がったら買う。それがベストだと思います。
投資信託選びも、一筋縄ではいかないということです。
だから、少額・分散・時間を空けて、投資をするのです。
ゴールドに関する投資信託の6ヶ月間のリターン上位7選です。
【運用会社】:ブラックロック・ジャパン
【運用方針】:南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカ等の金鉱企業の株式を中心にその他鉱業株式を主要投資対象とする。外貨建資産は原則として為替ヘッジを行わない。ブラックロック・インベストメント・マネジメント(UK)リミテッドに運用の指図に関する権限を委託する。
金そのものではなく、金鉱企業の株式に投資しています。また、その他鉱業の株式も主要投資対象となっています。
為替ヘッジを行わないので、円高になるとリターンが減ります。
【運用会社】:ブラックロック・ジャパン
【運用方針】:金現物市場を代表する指標(LBMA金価格(円ヘッジ円ベース))に連動する運用成果を目指す。効率的な運用を目的として、金現物を主要投資対象とする上場投資信託証券(ETF)への投資を行う場合がある。外貨建資産については、為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を図ることを基本とする。
金現物市場を代表する指標に連動しています。
為替ヘッジを行います。
【運用会社】:ピクテ・ジャパン
【運用方針】:投資信託証券への投資を通じて、金の現物に投資し、米ドル建ての金価格の値動きを概ねとらえることを目指す。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行い為替リスクの低減を図る。
投資信託証券を通じて、金の現物に投資します。
為替ヘッジを行います。
【運用会社】:大和アセットマネジメント
【運用方針】:スター・ヘリオス・ピーエルシーが発行する債券(円建)、ETF、ETN、米国の金融商品取引所上場株式および店頭登録株式、米国の債券、国内の債券、「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」および米国の株価指数先物取引を主要投資対象とする。日々の基準価額の値動きがNYSE FANG+指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざして運用を行う。原則、為替ヘッジを行う。
米国の株式、債券などに幅広く投資。
指数の2倍程度を目指しています。
【運用会社】:大和アセットマネジメント
【運用方針】:米国の株式市場の値動きを享受する債券(円建)、ETF、ETN、米国の金融商品取引所上場株式および店頭登録株式、米国の債券、国内の債券、「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」、米国の株価指数先物取引を主要投資対象とする。日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの3倍程度となることをめざして運用を行う。原則、為替ヘッジを行う。
NASDAQ100指数の3倍程度を目指しています。
【運用会社】:SBIアセットマネジメント
【運用方針】:国内の株価指数先物取引及び国内の短期公社債を主要投資対象とする。株価指数先物取引の買建玉の時価総額の合計額が、原則として、信託財産の純資産総額の4.3倍程度になるように調整することにより、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となる投資成果をめざす。
国内株式の4.3倍程度になるようにしています。
【運用会社】:大和アセットマネジメント
【運用方針】:米国の株式市場の値動きを享受する債券(円建)、ETF(上場投資信託証券)、ETN(上場投資証券)、米国の債券、国内の債券、「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」、米国の株価指数先物取引を主要投資対象とする。日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの3倍程度逆となることをめざして運用を行う。原則、為替ヘッジを行う。
NASDAQ100指数の3倍程度逆になることを目指しています。
【運用会社】:SBIアセットマネジメント
【運用方針】:国内の株価指数先物取引及び国内の短期公社債を主要投資対象とする。株価指数先物取引の売建玉の時価総額の合計額が、原則として、信託財産の純資産総額の3.8倍程度になるように調整することにより、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場全体の値動きの概ね3.8倍程度逆となる投資成果をめざす。
国内の株式市場の3.8倍程度逆となる投資成果を目指しています。
【運用会社】:T&Dアセットマネジメント
【運用方針】:国内の長期債市場全体の値動きの5倍程度反対の投資成果を目標として運用を行う。主として円建ての短期公社債等の短期有価証券を中心に、コールローン等にも投資するとともに、国内の長期国債標準物(東証が仮の条件で設定した架空の債券)を対象とする国債証券先物取引の売建額が、原則として信託財産の純資産総額の5倍程度になるように調整を行う。
国内の長期債市場の5倍程度反対の投資成果を目標としています。
海外勢の売り仕掛けで、よく上がる銘柄です。
まもなく人口世界一になるインドは、今からが買いです。
【運用会社】:東京海上アセットマネジメント
【運用方針】:主として「東京海上・インド・オーナーズ株式マザーファンド」を通じ、インドの企業の株式等の中から、経営者が実質的に主要な株主である企業に投資する。銘柄選定に際しては、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成長性・収益性に比較して割安であると判断される銘柄を選別する。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。
インドの勢いのある企業に投資しています。
分配金もかなり多い方です。
【運用会社】:新生インベストメント・マネジメント
【運用方針】:主としてモーリシャス籍の円建て外国投資法人「Shinsei UTI India Fund (Mauritius) Limited」のClass A投資証券への投資を通じて、成長性の高いインド株式に投資し、一部は「新生 ショートターム・マザーファンド」への投資を通じて、国内の短期公社債及び短期金融商品に投資する。原則として為替ヘッジを行わない。
成長性の高いインド株式に投資しています。
【運用会社】:アムンディ・ジャパン
【運用方針】:主として外国籍投信「ストラクチュラ-欧州ハイ・イールド・ボンド(IH12シェアクラス、トルコリラ)」への投資を通じて、欧州のハイイールド債に投資する。実質的なユーロ建資産を、原則、ユーロ売り/トルコリラ買いの為替取引を行う。
欧州のハイイールド債にトルコリラを介して、投資します。
旬の為替取引が有利になる通貨を介することで、高利回りを実現しています。
【運用会社】:BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン
【運用方針】:「世界新興国ソブリン・マザーファンド」への投資を通じて、主として現地通貨建ての新興国の政府、政府機関もしくは企業の発行する債券(エマージング・マーケット債券)に投資する。外貨建資産については、原則として為替ヘッジは行わない。JPモルガンGBI-EM Diversified指数(円ベース)をベンチマークとする。マザーファンドの組入比率は、原則として高位を維持する。
各国の債権に投資します。
【運用会社】:大和アセットマネジメント
【運用方針】:「メキシコ・ボンド・マザーファンド」を通じて、主にメキシコ・ペソ建債券に投資する。投資対象は、メキシコの政府及び政府関係機関並びに国際機関等が発行する債券とし、物価連動債に投資する場合もある。金利や物価の動向、経済情勢や市場環境等を勘案し、ポートフォリオを構築する。為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行わない。
メキシコの債券に投資します。
【運用会社】:ピクテ・ジャパン
【運用方針】:「ピクテ・バイオ医薬品マザーファンド」を通じて、高い成長が期待される世界のバイオ医薬品関連企業の株式に投資することにより、信託財産の積極的な成長を目指す。毎月決算を行い、収益分配方針に基づき分配を行う。原則として為替ヘッジを行わない。
世界のバイオ医薬品関連企業に投資しています。
【運用会社】:ピクテ・ジャパン
【運用方針】:「ピクテ・バイオ医薬品マザーファンド」を通じて、高い成長が期待される世界のバイオ医薬品(免疫力の低下や体の機能の異常といった病気の原因に直接働きかけるなどして治療する薬)関連企業の株式に投資することにより、信託財産の積極的な成長を目指す。原則として為替ヘッジは行わない。
上記銘柄と、組入銘柄が、全く同じです。
「分散投資」をすべきということは、聞いたことがあると思いますが、「分散投資」には、以下の3つがあります。
このうち、特に、3つ目の「時間の分散」について解説します。
上手のように、例えば、1ヶ月おきに1万円ずつ購入すると、いきなり5万円買った場合に比べて、リスクを分散できます。
さらに、「口数/株数」を決めて買い増す場合と、「金額」を決めて買い増す場合がありますが、「金額」を決めて投資する「ドルコスト平均法」というのがおすすめです。価格の安い時に多くの数量を買って、高い時に少しの数量を買い増す。これにより、平均的に安く買うことができます。
運用を人任せにするのに、少し不安もあると思います。専門家に任せるメリットも確かにありますが、少額で、色々な銘柄に投資してもらえるメリットが、とても大きいです。
株などは、20万円とかを一つの銘柄に賭けなくてはいけません。それが、コケたら終わりです。
ただし、投資信託も、半額になったりするリスクもあります。そこは、本当に目利きを鍛えて、目指すものに投資しましょう。
最後に、投資信託は、必ずしもハイリスク・ハイリターンではなく、中リスク・ハイリターン、あるいは、低リスク・中リターンのようなものがあります。それを探すのが、投資信託の醍醐味だと思います。
情報が古かったり、間違っていることなどによる損害の責任は負いかねますので、ご了承ください。
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