1p
トップ > 資産運用 > 経済用語 > 【いつ、今でしょ】ディスインフレーションとは:日本と米国の株価はどうなる?

【いつ、今でしょ】ディスインフレーションとは:日本と米国の株価はどうなる?

はじめに

ディスインフレーションとは、インフレーションが進行する中で、金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化する経済状態のこと。

「米国のディスインフレーション入りは、いつ?」「今でしょ」

「米国のディスインフレーションで、株価はどうなる?」「株式、不動産、金あたりは、下落する可能性が出てきます」

「日本も、今?」「日本は、インフレーションが進行していないので、ディスインフレーションではありません」

目次

  1. ディスインフレーションとは
  2. インフレーションの怖さ
  3. ディスインフレーションの事例
  4. ディスインフレーションで株価はどうなる?
  5. まとめ
  6. 他の経済用語
  7. 姉妹サイト

ディスインフレーションとは

ディスインフレーションとは、インフレーションが進行する中で、金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化する経済状態のことです。

英語では、「disinflation」と表記します。

米国は、今、まさにディスインフレーションの渦中にあります。

日本は、物価が下落するデフレーションなので、ディスインフレーションではありません。日本は、今、デフレ脱却のために金融緩和を続けています。それをやりすぎると、インフレーションになってしまいます。

その後は、金融引き締め政策によって、物価上昇を抑えます。その時、ディスインフレーションになります。

インフレーションの怖さ

インフレーションは、一般的に物価の上昇と通貨価値の低下を意味します。以下に、インフレーションの怖さをいくつかのポイントで説明します。

  1. 購買力の低下: インフレーションが進行すると、同じ金額で購入できる商品やサービスの量が減少します。物価が上昇すると、給料や貯蓄が現実的な必要経費をカバーできなくなる可能性があります。これにより、人々の購買力が低下し、生活水準が悪化することがあります。
  2. 不確実性と経済的混乱: インフレーションが高まると、物価の上昇が予測しにくくなります。これにより、企業や個人の経済計画が困難になり、投資や経済活動の停滞を招く可能性があります。不確実性が高まると、市場の混乱や景気後退のリスクが増加します。
  3. 貯蓄の減少: インフレーションが進むと、貯蓄の価値が減少します。貯蓄口座や債券の利回りが物価上昇に追いつかない場合、実質的な貯蓄額は減少します。これは、将来の目標や経済的安定を追求するために貯蓄を行っている人々にとって損失となる可能性があります。
  4. 社会的格差の拡大: インフレーションは、所得や資産の再分配に影響を及ぼす可能性があります。一般的に、所得が固定された人々や固定収入を持つ人々は、物価上昇により負担が増えます。一方で、資産を持つ人々や投資家は、物価上昇による資産価値の上昇によって利益を得ることができる場合があります。これにより、富の再分配の不均衡が生じ、社会的格差が拡大する可能性があります。

こうした怖さから免れるために、金融引き締め政策を行うのです。

その結果が、ディスインフレーションというわけです。

ディスインフレーションの事例

1970年代の日本も、インフレーションを経験して、その後、ディスインフレーションになりました。

ディスインフレーションの事例としては、まさに、今現在の米国がそれに当たります。

米国のディスインフレーション

この図のように、インフレーションが進行する中で、金融引き締め政策などにより物価上昇ペースが鈍化する経済状態になっています。

ディスインフレーションで株価はどうなる?

一般的に、インフレーションになると、物価が上昇して、株価は上昇します。

一方、ディスインフレーションは、物価上昇が鈍化するので、株価には悪影響です。

さらに、金融引き締め政策もしているので、株価にはマイナスです。

ただし、インフレーションが収まるので、先行きは明るい見通しになるでしょう。

ディスインフレーションの先には、経済正常化状態が、あります。

米国は、悪いインフレーションから、解放されて、株価は、安定期に入るでしょう。

米国の株価

30年間の株価を見ると、米国株は、随分上昇したのに、日本株は、ほとんど上がっていません。

日本は、1970年代などのインフレーションの後、バブルが弾けて、長いデフレーションの時期を経験してきました。

バブルの時に、早めに金融引き締め政策を施しておけば、ここまでのデフレーションにはならなかったかも知れません。

日本は、今、このデフレから脱却するために、金融緩和を続けています。

緩和のやりすぎは、禁物です。

そのため、日銀は、YCCの撤廃など、出口戦略を練っているのです。

さて、米国株に話を戻すと、「1327.97」というピークをつけてから、株価は、低迷しています。

これこそが、ディスインフレーションの兆候なのです。

金融引き締め政策によって、インフレーションは抑えられますが、株価は、下がってしまうのです。

しかし、今後の政策次第では、早くに、挽回できます。

それが、利下げです。

米国は、株価下落を覚悟の上で、度重なる利上げに着手しました。

そのおかげで、ディスインフレーションになっても、利下げというカードを手にしたのです。

日本は、利上げもしていないで、金融緩和を続けています。

周回遅れのようですが、今の日本経済が、そんなに悪い印象はありません。

個人的には、日銀の金融政策は、悪くないと思っています。

ただし、国内のあらゆるもの・ことの空洞化は避けられないでしょう。

まとめ

米国は、今、まさにディスインフレーションの状態になっています。

これから、インフレ率が低下し、株価は、下げる方向になるとも思われますが、企業業績の向上も期待できるので、上がる可能性も大いにあります。

日本は、まだデフレーションから脱却しようという段階なので、ディスインフレーションになるには、まだ時間がかかります。

もっとも、インフレーションになってしまったらの話ですが。

個人的には、日本は、インフレーションにならないで、低空飛行を続けた方が、安定感もあるし、国内の経済状態も良いと思うのですが。

今、多くの人がしているように、米国株などの海外資産に投資すれば、資産も上昇するわけですし。

物価が上がらないで、資産が上昇するって、素晴らしいことではないでしょうか。

他の経済用語

リセッション スタグフレーション ディスインフレーション 各種インフレ・デフレとは デカップリングとデリスキング バブルとインフレの違い 債券介入とは 自然利子率とは 債券利回りと価格の関係 ゴルディロックス相場とは

姉妹サイト

  1. 資産運用に関するサイト
    1. 資産運用先ランキング
    2. 年利ランキング
    3. 最新NISA解説
    4. 経済用語
    5. 経済トピック
    6. コラム
    7. 超実践!資産運用
    8. Olive
    9. 楽天銀行と楽天証券
    10. ヒトワカ
  2. 投資信託に関するサイト
    1. 投資信託の買い方・選び方
    2. おすすめ銘柄ランキング
    3. ブルベア型の投資信託のススメ
    4. 投資信託のリスク
    5. 情報源
    6. 投資信託のQ&A
  3. FXに関するサイト
    1. 初心者のFX投資勉強法
    2. スワップポイント利回り
    3. 為替介入ドキュメント
    4. 円高ドル安
  4. 株に関するサイト
    1. 初心者の株式投資勉強法
    2. かぶほり
    3. おすすめ銘柄
    4. 初心者は株を買うな?
  5. ETFに関するサイト
    1. ETF始め方・買い方
  6. ロボアドバイザーに関するサイト
    1. ロボアドバイザーはやめとけ
    2. 新NISAでロボアド
  7. 暗号資産に関するサイト
    1. 暗号資産(仮想通貨)とは

厳選リンク

テーマ株のかぶほり

かぶほりトップ IT業界地図 金融業界地図 国策株式銘柄一覧 新テーマ株 おすすめ海外ETF
IT関連
クラウドコンピューティング デジタルトランスフォーメーション(DX) テレワーク サイバーセキュリティ フィンテック ビッグデータ IoT 人工知能 メタバース NFT 暗号資産(仮想通貨)
医療関連
がん最先端治療 遠隔医療 在宅医療 オンライン診療
産業関連
防衛 脱炭素 ドローン ダイナミックプライシング 電気自動車充電器 メタンハイドレート マイナンバーカード 再生可能エネルギー 米(コメ) 災害対策 生体認証 無人店舗 サービスロボット シェアリングエコノミー スマート農業 サブスクリプション 都市鉱山 FX 蓄電池 小型原子炉(SMR) グリーントランスフォーメーション(GX) 空飛ぶクルマ
人関連
人材育成 人材紹介 障害者支援 リスキリング
テーマごとのおすすめ銘柄
エネルギー資源枯渇 資源の枯渇 食糧難 投資の国際化 ディフェンシブ銘柄 スタートアップ 円安

貯金と投資の割合

日本人の貯金と投資の割合 日本人年代別貯金と投資の割合 20代貯金と投資の割合 30代貯金と投資の割合 40代貯金と投資の割合 50代貯金と投資の割合 60代貯金と投資の割合 日本人の貯金が世界一は過去の話 世界のお金の流れ

暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)とは おすすめの仮想通貨 イーサリアム取引所ランキング ビットコイン取引所ランキング ビットコイン現物ETFとは ビットコイン現物ETF上場 ビットコイン時価総額

免責事項・著作権表示

情報が古かったり、間違っていることなどによる損害の責任は負いかねますので、ご了承ください。

Copyright (C) SUZ45. All Rights Reserved.