1p
トップ > 資産運用 > 経済用語 > 【具体的】債券利回りと価格の関係:わかりやすく簡単に

【具体的】債券利回りと価格の関係:わかりやすく簡単に

はじめに

債券利回りと価格の関係をわかりやすく簡単にまとめました。どうして債券価格が下がると、利回りが上昇するのか、具体的に解説しました。クーポン利息とは。

目次

  1. 債券とは
  2. 債券価格と国債利回りの関係
  3. 具体例
  4. まとめ
  5. 他の経済用語
  6. 姉妹サイト

債券とは

債券(さいけん、英: Bond)は、債務証券の一種であり、発行者(政府や企業など)が資金調達のために発行する金融商品です。債券は一般的に以下の要素を含んでいます:

  1. 額面(元本): 債券の額面は、債券が発行される際に設定される元本の金額です。この額面は、将来の償還時に発行者が投資家に返済する金額を示します。
  2. クーポン利息: 債券は通常、一定期間ごと(通常は年次)に一定の利息を支払うことがあります。これをクーポン利息と呼びます。クーポン利息は額面に対する一定の割合で計算され、投資家に定期的な利息収入を提供します。
  3. 利付期間: 債券の発行者は、クーポン利息を支払う期間を設定します。一般的には数年から数十年にわたる期間です。
  4. 利付日: クーポン利息の支払日を指します。これは一般的に利付期間ごとの特定の日付です。
  5. 償還日: 債券の額面が発行者によって返済される日付を指します。償還日になると、投資家に元本が返済されます。

債券は投資家にとって、安定した収益を得る手段として魅力的です。投資家は債券を購入し、クーポン利息としての利益を得るだけでなく、償還時に元本が返済される保証も受けることができます。企業や政府は債券を発行することで、資金を調達し、新規プロジェクトの実行や借金の返済などに利用することができます。

債券市場は、金融市場の重要な一部であり、様々な種類の債券が存在します。国債(政府が発行する債券)、社債(企業が発行する債券)、地方債、国際機関債などがその例です。それぞれの債券には異なるリスクと利回りの特性があり、投資家はこれらを考慮してポートフォリオを構築します。

債券価格と国債利回りの関係

債券価格と国債利回りの関係は、逆相関関係にあります。債券価格が下がると、国債利回りは上昇します。これは、債券市場の基本的な原則に基づいています。

債券価格と利回りの関係は、以下のように説明されます:

  1. 利回りとは、投資家が債券を保有することによって得られる予想される収益です。利回りは通常、年間クーポン利息(利息支払い)を債券の価格で割ったものとして計算されます。
  2. 債券価格とは、債券を購入する際の取引価格です。この価格は、債券の額面(元本)に対しての割引率やプレミアム率に基づいて決まります。
  3. 債券価格と利回りは逆の関係を持ちます。つまり、債券価格が上昇すると、その債券の利回りは下がります。逆に、債券価格が下がると、利回りは上昇します。

なぜなら、投資家が同じ額のクーポン利息を維持しつつ、より低い価格で債券を購入することができれば、実質的な収益率が高くなるからです。逆に、債券価格が上昇すると、同じ額のクーポン利息を支払ってもらうためにより多くの資本を投資する必要があるため、収益率は低下します。

したがって、債券価格が下がると、投資家はより高い利回りを求めて国債などの債券を購入しようとするため、国債利回りが上昇することになります。この関係は市場において供需のバランスや金利動向によって影響を受けるため、債券市場は絶えず価格変動が行われる場と言えます。

具体例

例えば、利回りが2%で、価格が100円の債券を購入したとします。

その後で、利回りが3%の債券が、発行されると、2%の債券を売って、3%の債券を買う人が、続出します。

すると、2%の債券が売られるので、その価格が下がります。

しかし、債券のクーポン利息は変わらないので、2%の債券の利回りが上昇することになります。

この状態を、「債券価格が下がると、利回りが上昇する」と言います。

まとめ

債券価格は、債券利回りと逆相関関係にあります。

債券価格が下がると、国債利回りは上昇します。

これは、クーポン利息が、一定であることに起因します。

他の経済用語

リセッション スタグフレーション ディスインフレーション 各種インフレ・デフレとは デカップリングとデリスキング バブルとインフレの違い 債券介入とは 自然利子率とは 債券利回りと価格の関係 ゴルディロックス相場とは

姉妹サイト

  1. 資産運用に関するサイト
    1. 資産運用先ランキング
    2. 年利ランキング
    3. 最新NISA解説
    4. 経済用語
    5. 経済トピック
    6. コラム
    7. 超実践!資産運用
    8. Olive
    9. 楽天銀行と楽天証券
    10. ヒトワカ
  2. 投資信託に関するサイト
    1. 投資信託の買い方・選び方
    2. おすすめ銘柄ランキング
    3. ブルベア型の投資信託のススメ
    4. 投資信託のリスク
    5. 情報源
    6. 投資信託のQ&A
  3. FXに関するサイト
    1. 初心者のFX投資勉強法
    2. スワップポイント利回り
    3. 為替介入ドキュメント
    4. 円高ドル安
  4. 株に関するサイト
    1. 初心者の株式投資勉強法
    2. かぶほり
    3. おすすめ銘柄
    4. 初心者は株を買うな?
  5. ETFに関するサイト
    1. ETF始め方・買い方
  6. ロボアドバイザーに関するサイト
    1. ロボアドバイザーはやめとけ
    2. 新NISAでロボアド
  7. 暗号資産に関するサイト
    1. 暗号資産(仮想通貨)とは

厳選リンク

テーマ株のかぶほり

かぶほりトップ IT業界地図 金融業界地図 国策株式銘柄一覧 新テーマ株 おすすめ海外ETF
IT関連
クラウドコンピューティング デジタルトランスフォーメーション(DX) テレワーク サイバーセキュリティ フィンテック ビッグデータ IoT 人工知能 メタバース NFT 暗号資産(仮想通貨)
医療関連
がん最先端治療 遠隔医療 在宅医療 オンライン診療
産業関連
防衛 脱炭素 ドローン ダイナミックプライシング 電気自動車充電器 メタンハイドレート マイナンバーカード 再生可能エネルギー 米(コメ) 災害対策 生体認証 無人店舗 サービスロボット シェアリングエコノミー スマート農業 サブスクリプション 都市鉱山 FX 蓄電池 小型原子炉(SMR) グリーントランスフォーメーション(GX) 空飛ぶクルマ
人関連
人材育成 人材紹介 障害者支援 リスキリング
テーマごとのおすすめ銘柄
エネルギー資源枯渇 資源の枯渇 食糧難 投資の国際化 ディフェンシブ銘柄 スタートアップ 円安

貯金と投資の割合

日本人の貯金と投資の割合 日本人年代別貯金と投資の割合 20代貯金と投資の割合 30代貯金と投資の割合 40代貯金と投資の割合 50代貯金と投資の割合 60代貯金と投資の割合 日本人の貯金が世界一は過去の話 世界のお金の流れ

暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)とは おすすめの仮想通貨 イーサリアム取引所ランキング ビットコイン取引所ランキング ビットコイン現物ETFとは ビットコイン現物ETF上場 ビットコイン時価総額

免責事項・著作権表示

情報が古かったり、間違っていることなどによる損害の責任は負いかねますので、ご了承ください。

Copyright (C) SUZ45. All Rights Reserved.