初心者向けの最新投資コラムです。
米国株式市場は米長期金利の上昇に対する警戒感が強まるなか、不安定な値動きとなっている。金利 上昇ペースが加速した2月初めからのパフォーマンス(2/1-3/4)をみると、NYダウの+3.1%、S&P500の +1.5%に対し、ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は-2.7%と軟調だ。現地3月4日は、ナス ダック総合指数が前日比2.1%安と3営業日続落し、NYダウ(-1.1%)やS&P500(-1.3%)と比較して下 げが目立った。足元でハイテク株の下げが特に大きい背景として、以下が考えられる。
高PER株の相対的な投資魅力の低下ハイテク株に代表されるグロース株(成長株)は一般に、株価を一株当たり利益で割ったPER(株価収 益率)が高い。このため、PERの逆数である益回りが低い。益回りとは、一株当たりの利益を株価で割っ たもので、値が大きいほど割安、値が小さいほど割高とされる。金利上昇局面では、PERが高い株は金 利と比較した益回りの低さから、相対的な投資魅力が低下し、売られやすくなる。
過剰流動性相場の「転換点」を先取り足元の金利上昇は、新型コロナのワクチン接種進展や、大型の追加財政政策の成立による景気の回 復を先取りしているものと考えられる。米FRBはパンデミック発生以降、大規模な金融緩和策で景気を支 えてきたが、景気が回復すればこうした措置はいずれ縮小にむかうことになる。米FRBは早期の金融緩 和縮小を否定しており、当面は緩和的な金融環境が続くと考えられるが、市場は先回りして過剰流動性 相場の「転換点」を意識しているようだ。過剰流動性相場では、高いリターンを求めてハイテク株が大きく 買われてきただけに、これが転換点を迎えると資金流入が細るとの見方がハイテク株安につながってい るとみられる。
岡三証券
これは、ナスダックのハイテク株に関する記述ですが、これと同じ理由で、日本のハイテク株が、売られています。
米国の利上げによる金利上昇局面で、です。
これは、なぜでしょうか?
確かに、メルカリなど、米国で事業を展開しているハイテク株もありますので、その影響を受けるのは分かります。
しかし、日本でのみ事業をしているハイテク株まで、下げているのが現状です。
逆じゃないでしょうか?
低金利の日本円で会社を回しているのだから、米国の利上げの影響を受けて下がるどころか、相対的に、優位に立てるのだから、上がっても良いくらい。
世界に打って出るチャンスとも捉えられます。
この点、見直される時が来るかも知れませんね。
情報が古かったり、間違っていることなどによる損害の責任は負いかねますので、ご了承ください。
Copyright (C) SUZ45. All Rights Reserved.