初心者向けの最新投資コラムです。
9日の東京外国為替市場は、日銀の黒田総裁が岸田総理大臣と会談し最近の円安は急激な変化にあたるという認識を示したことを、一部の投資家が円安をけん制する発言と受け止めて円が買い戻され、円相場は1ドル=142円台前半まで円高ドル安が進みました。
9日昼ごろ、日銀の黒田総裁が岸田総理大臣と会談し、会談後黒田総裁は「一日に2円も3円も動くのは急激な変化だと思う」と述べ、最近の円安の動きは急激な変化にあたるという認識を示しました。
これを受けて午前中は1ドル=143円台後半で推移していた円相場で、円を買い戻す動きが広がり、1ドル=142円台前半まで円高ドル安が進みました。
市場関係者は「日銀の黒田総裁の発言が一部の投資家の間で円安をけん制する発言として受け止められ、円を買い戻す動きにつながったと見られる。一方で来週発表されるアメリカの消費者物価指数は結果によっては再び大きく円安が進む可能性もあり注目されている」と話しています。
NHK
ついに、黒田総裁までもが、過度な円安に苦言を呈しました。
ここ最近のドル円相場のチャートは……
「一日に2円も3円も」と言っていた黒田総裁の発言で、「2円以上」下がりました。
これが、口先介入の功罪。
確かに、「4〜5円急激に上がったので、是正するために、円高に戻したんだよ」という意見もあるでしょう。
しかし、これまた、時間が経つと、円安になりますよね?
それを「急激な変化」というのです。
一番良いのは、市場に任せること。
それが、正解だと思います。
「どんどん円安になっちゃうじゃん」という意見もあるでしょう。
当然です。
金融政策の差が、尋常ではないのですから。
まさに、「ファンダメンタルズを反映している」と言われる通りなのです。
世界は、中国の為替操作を批判しています。
口先介入も、為替操作ですよ。
市場原理に任せたら、どうなるでしょうか。
介入の心配がなくても、200円とかにはなりませんよね。
どこかで落ち着くのです。
それが、適正値。
米国だって、いずれは、利下げをするのですから。
企業は、最大限の努力をしています。
それをかき乱さないでください。
過度な円安が嫌なら、過度な金融政策を見直すしかないと思います。
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