岸田政権、リクルートの二の舞か：キックバック逮捕者は出るか？

はじめに

岸田政権、リクルートの二の舞か：キックバック逮捕者は出るか？自民党の派閥活動を巡る政治資金問題で、岸田文雄首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、政務官の政務三役を全員交代させる意向を固めた。同派所属の政務三役は計15人に上り、事実上の内閣改造といえる大規模な人事となる。首相は、2021年10月の総裁選挙の際に、「政治倫理の回復と政治の信頼回復を私の第一の使命とする」と公約した。また、内閣発足後には、政治資金パーティーの収支報告の義務化や、政治家による寄付の禁止などの政治倫理改革を推進してきた。

目次

政治資金問題

自民党の派閥活動を巡る政治資金問題で、岸田文雄首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、政務官の政務三役を全員交代させる意向を固めた。同派所属の政務三役は計15人に上り、事実上の内閣改造といえる大規模な人事となる。

岸田首相は11日の参院本会議で、人事について「政治の信頼回復と国政の遅滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応を取るということに尽きる」と語った。

この人事は、岸田政権にとってリスク含みの展開となる。捜査の進展により新たな疑惑が発覚すれば、閣僚や政務官の辞任が相次ぐ「辞任ドミノ」に陥る恐れがある。1988年のリクルート事件では、内閣改造後も事実が明らかになり、総辞職に発展した例もある。

また、岸田首相にとって最大のリスクは、自民党総裁である首相への責任が継続して追及されるシナリオだ。岸田首相は、派閥離脱を表明し、政治の信頼回復に努める姿勢を示している。しかし、人事によって政治への信頼が回復するかどうかは不透明だ。

リクルート事件とは

リクルート事件とは、1988年6月に発覚した、戦後日本における最大の汚職、贈収賄事件である。

事件の発端は、1988年3月、川崎市助役がリクルートコスモスの未公開株を譲り受けていたことが明らかになったことだ。その後、リクルートコスモスの未公開株が、竹下登首相、宮澤喜一大蔵大臣などの閣僚をはじめ、自民党の領袖、大物財界人などにわたっていたことが明らかになり、政界・官界・財界に大きな衝撃を与えた。

東京地検特捜部は、政界・官界・財界人への未公開株の譲渡のうち増収賄にあたる事件の捜査を進め、1989年、藤波行雄元官房長官、NTT前会長らを起訴した。

裁判では、被告人全員が有罪判決を受け、藤波元官房長官は懲役2年6月、執行猶予5年、NTT前会長は懲役1年2月、執行猶予3年の判決が言い渡された。

リクルート事件は、政治とカネの問題を広く国民に認識させ、政治改革を促す大きな契機となった。また、企業倫理の重要性を問う契機ともなった。

リクルート事件の概要は、以下のとおりである。

• 発端：1988年3月、川崎市助役がリクルートコスモスの未公開株を譲り受けていたことが明らかとなる。
• 発覚：1988年6月、リクルートコスモスの未公開株が、竹下登首相、宮澤喜一大蔵大臣などの閣僚をはじめ、自民党の領袖、大物財界人などにわたっていたことが明らかになる。
• 捜査：東京地検特捜部が政界・官界・財界人への未公開株の譲渡のうち増収賄にあたる事件の捜査を進める。
• 裁判：1989年、被告人全員が有罪判決を受ける。
• 影響：政治とカネの問題を広く国民に認識させ、政治改革を促す契機となる。

岸田首相は、人事によって政治への信頼回復を図り、国政の遅滞を回避する必要がある。しかし、捜査の進展によっては、政権の存続にも関わる事態に発展する可能性もある。

岸田首相は潔癖ですか？

岸田文雄首相は、自民党総裁を務めた祖父の岸信介元首相や父の岸信夫前防衛大臣の影響を受けて、政治家としての清廉さを重視してきたという。

首相は、2021年10月の総裁選挙の際に、「政治倫理の回復と政治の信頼回復を私の第一の使命とする」と公約した。また、内閣発足後には、政治資金パーティーの収支報告の義務化や、政治家による寄付の禁止などの政治倫理改革を推進してきた。

しかし、2023年12月、自民党の派閥活動を巡る政治資金問題が発覚し、首相の清廉さへの疑念が浮上した。首相は、派閥離脱を表明し、政治の信頼回復に努める姿勢を示したが、問題の収束には至っていない。

岸田首相が潔癖であるかどうかは、今後の政治活動によって判断されることになる。

具体的には、以下の点が判断基準となると考えられる。

• 政治資金問題への対応
• 政治倫理改革の推進
• 政治への信頼回復

もし、首相が政治資金問題を適切に処理し、政治倫理改革を着実に進め、政治への信頼回復を図ることができれば、潔癖な政治家として評価されることになるだろう。

まとめ

政治への信頼がますます低下してしまいますね。

厳正に対処してほしいものです。

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